台湾の映画監督・魏徳聖氏が構想する10年映画館
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、目玉焼き、もやしと豚挽肉の塩炒め、豆腐と油揚げの味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
食後、身支度をして、新潟市に向かって移動。
9時、新潟市内の某社会議室でツアー企画に関する打ち合わせ。
11時過ぎに帰路につき、途中、コンビニの納豆巻き、サラダチキン(バジル味)、低脂肪乳で昼食をとる。
13時、事務所に戻り、次回の一般質問で使う資料を読み込む。
16時過ぎから郵便局や市役所など各種手続きや資料請求のため、市内をまわる。
18時40分、先日、山陽自動車道・吉備サービスエリア(下り)で購入したジャガイモ(レッドムーン)を使ったポテトサラダ、明太子が入った秋刀魚明太、トマトとモッツアレラチーズのサラダ、明日の人間ドックのためのノンアルコールビール350ml2本で夕食。
食後から事務所で事務仕事。
23時、熱めのシャワーを浴びたのち、録画しておいたテレビ番組を一気に観る。
台湾映画で過去最高の興行収入を上げた2008年の『海角七号』をはじめ、戦前の1931年夏の甲子園で準優勝した台湾代表の野球チームを描いた2014年の『KANO』(この映画の感想文コンクールで妻が優秀賞を頂いた)の脚本&プロデューサーなどを務めた、台湾の映画監督・魏徳聖氏が現在構想する中の映画、そしてそれを上映する10年映画館についてのインタビューが共同通信系記事として配信された。
確かに構想何年もかけ、公開が終わると旧作扱いとなるのはクリエイターとして忸怩たる想いであろう。
10年映画館に耐えうる3部作、そして10年映画館の実現に期待したい。
平成30年1月15日『新潟日報』
映画監督 魏 徳聖さん
日本統治の台湾に興味
<日本統治時代から現代までの台湾を舞台に日台の男女の恋愛を描いた映画「海角七号」など〝日台3部作″を次々に大ヒットさせた。日本でも好評で4作目を期待する声も多い>
日本統治時代に設立された「台南州立病院」に以前からとても興味があります。日本は植民地政策によって、多数の人材を送り込み、新しい医療技術を台湾にもたらした。清代から現在まで100年以上の歴史のストーリー。できれば映画化したいですね。
日本の映画やNHK大河ドラマが大好きです。日本の映画監督は小津安二郎氏のように家庭生活の中のささやかな出来事を取り上げ、深い感動を観客に与えます。私にはとてもまねできません。若手の是枝裕和監督もそうした技を継承し、「誰も知らない」や「海よりもまだ深く」は素晴らしいと思います。
大河ドラマは歴史上の人物、事件の意味について、改めて現代の人々に問いかけます。日本の戦国時代は、台湾の昔の混沌(こんとん)とした時代と同様にとても興味深いです。
<今、400年前の台湾に 焦点を当てた台湾3部作の製作に向けて資金集めを始めた>
中国の歴史に初めて台湾が登場したころ。台湾の先住民、大陸の海賊、オランダ人、日本人、東南アジアの人々など多種の民族が集まっていましたが、台湾を統治する者はいませんでした。そんな混沌の時代を映画で描きたい。脚本は20年前に書き終えました。当時の町並みをセットで再現しなければならず、製作の難度は高い。製作費は10億台湾元(約38億円)を下らないでしょう。
3部作を同時に公開したい。多くの人にじっくりと鑑賞してほしいので、専用の映画館を造り、10年以上にわたり繰り返し上映していけたらと考えています。今のシステムでは街の映画館で数週間上映されただけで旧作になってしまう。われわれが20年の努力をして作った映画もすぐに消えていってしまいます。
台湾の歴史をテーマにした映画を見て、観衆が台湾人としての自信を持ってくれたらうれしい。台湾は常に大陸の脅威にさらされ、国際社会からは「国家」として認められておらず、台湾人には自信とアイデンティティーが欠けています。台湾は中国や米国など大国の言いなりにならなければならないのかそうではなく、台湾の未来は自分たちで決めるべきです。私たちは独立し自主的で自由なんですから。
中国が台湾に統一を呼び掛けるなら「あなた方は子どもだから帰って来なさい」ではなく、「結婚しましょう。いやになったら離婚すればいいから」と自主性を尊重した態度で臨むべきです。
-- 後略 --
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