柏崎市の決断は?全員協議会(新潟産業大学公立化、フォンジェ問題)
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、目玉焼き、生姜の昆布漬け、黒ニンニク入り味噌、若布スープでご飯2杯の朝食をとる。
10時、市役所に移動し、会派室で諸雑務。
11時30分から緊急で開催された議会運営委員会に出席する。緊急で開催する理由は、本日の午後から行われる全員協議会について、FMピッカラが録音し、後日その全てを放送したいとの申し出があったことに対する協議という。
1.全員協議会の録音放送申し出について
→基本的に全員協議会は公開されており、インターネット中継もしており、テレビなどのメディアも録画している。何故、協議しなければならないのか理由が分からない。
Q.そもそも全員協議会は公開の場ではないのか。録音等についてもテレビなどのメディアは録画しており、わざわざ協議する理由が分からない。確認したいが、そのルールは明確にした方が良いのではないか?
と提案した結果、今後は公開されている全員協議会は申し出等がなくともメディアによる録音は良い(いちいち議会運営委員会に諮らない)ということになった。
やはり開かれた議会に進むべきであり、議会運営委員会でその都度、協議するのは秘密会にしなけばならないなどの特殊事例に限るべきであろう。
2.諸般の報告について
除雪専決処分、道路関係の除雪費2億円、公共施設除雪費1000万円を行う。
3.柏崎刈羽原子力発電所にかわる調査特別委員会・第3部の研修ついて
以下の日程で開催予定。
日時:3月29日(木)午後1時30分
場所:市役所 大会議室(4階)
講師:新潟大学経済部准教授 藤堂史明先生
テーマ:原子力発電所と地域経済
11時45分に終了となり、会派室に戻って諸雑務。
12時10分、非常食用に買っておいた「カップヌードル ナイス 濃厚!クリーミーシーフード」2個で昼食をとる。
178キロカロリーと低カロリーかつ、従来のカップヌードルに比べ脂質が半分、糖質が40%オフ、食物繊維レタス約4個分とのことであるが、1個ではもの足りず、結局2個食べてしまったので、あまり意味がない・・・。
13時から全員協議会に出席する。冒頭、大雪による除雪の専決処分についての報告があったのち、以前、本ブログでも書いたように柏崎市として今年最初の大きな決断が必要となる2つの案件の報告があった。
1.除雪について
朝方の除雪が遅れたことをお詫び申し上げる。1月15日段階で除雪費は4億円、2月1日に2回目の専決処分を行い、総額の除雪費は6億円。2月6日の3回目の大寒波もあり、各町内会に除排雪の文書を出した。2月13日にはバス路線すべてが復旧。市民の皆様から多くの苦情の電話があり、宿直職員だけではなく、担当課も出勤し、対応した。
補正予算も含めた金額6億円も不足してきており、現実的には7、8億円かかる見通しであることから、総額10億円を達する可能性がある。
2.新潟産業大学公立大学法人化の方向性について
柏崎市から議会に提出された資料は以下の通り。
「学校経営方針」(pdf形式)
「revival vision(1)」(pdf形式)
「revival vision(2)」(pdf形式)
「revival vision(3)」(pdf形式)
「revival vision(4)」(pdf形式)
「revival plan(1)」(pdf形式)
「revival plan(2)」(pdf形式)
「環境分析」(pdf形式)
「新潟産業大学に対するこれまでの支援」(pdf形式)
柏崎市としての判断は、このプランだけでは優位性があるとは感じ取ることができず、アクションプラン自体が平成30年度より先に送られる内容であり、改革実行、設備投資への財政計画がないとのことから、やはり新潟産業大学の公立大学法人化が難しいというもの。
私も基本的に、提出されたものは現実的ではないプランであり、このままでは平成33年度には資金ショートとなることは目に見えていることから、公立大学法人化はできないと考える。
老朽化してきた校舎の大規模改修、そして現在の教職員の退職金の精算もできない状況。
そもそもでいえば、当時、学校法人の役員にもなっていた会田洋前市長が相談を受けてから4年以上経過しており、議論の先送りをした結果、選択肢が無くなったのである。
のらりくらりと議論をかわし続け、政治決断を先送りしたことが、この結果を生んだ。
Q.これまでの経緯を含めた、今回の市長の判断に対する感想を述べたのち、今後の議論のための事実確認をお願いしたい。
柏崎市議会議員となって14年目だが、この間に新潟産業大学については燕へのサテライト構想など議会でも色々な議論がでたことを思い出す。
新潟産業大学の公立化について、いきなり話がでてきたのは平成26年12月定例会の「議第96号 平成26年度一般会計補正予算(第7号)」であり、補正予算として
・大学のあり方(新潟産業大学の公立化に対する)検討事業 94.4万円
として非常勤職員の人件費がでてきた。その時から私は大学側の公立化の議論と同時に何故、附属高校の話がでないのか不思議に思い、指摘してきた。そして市民の税金から、いち学校法人に対し(同じ柏崎市に新潟工科大学もあるなか)、新潟産業大学公立化の検討にお金をだしてきた以上、いち早く結論をだすべきとも、決算の時にも指摘した。いつまでも決断をせず、議会に諮ることもせず、税金だけを支出してきた。市民から見れば、平成26年度から新潟産業大学の公立化の検討に使ったお金、税金はどう生きたのか、ということになる。その意味では、今年度末で結論をだすという市長の判断は支持したい。あえていえば、ここまで約4年もの間、決断をしなかったゆえ、選択肢が狭まったと感じるところ。
ここで当局に事実確認やデータを今後の議論のために求めたいのは、附属高校との関係はどうなるのか、ということである。これまで議会にでてきたのは、大学の生き残りだけのこと。附属高校はどうするのか。
A.(市長)補正予算は公立化を前提ではなく、あくまで検討であったと聞いている。高校存続に向けた場合の資料も先のコンサルタントの資料にもでてきているが、高校の存在は正直なところ、検討が進んでいなかった。残念ながら今回提出された資料には、単独で高校が存続していくような根拠がなく、大学側の判断を注視したい。
3.株式会社柏崎ショッピングモールの支援対応について
柏崎市から議会に提出された資料は以下の通り。
「株式会社柏崎ショッピングモールに対する追加支援について」(pdf形式)
「報第30号 株式会社柏崎ショッピングモール経営状況報告書」(pdf形式)
「株式会社柏崎ショッピングモールに対する市の財政支援負担」(pdf形式)
平成29年4月末で、長期債務額が6億1330万円となっている。
柏崎市から(1)駐車場棟の買取り3億6000万円(固定資産評価で2億5600万円、大手不動産査定では8000万円)、(2)ショッピング棟2階の借受け(5000万円~7000万円)の追加支援をしてもらえないか、というもの。
*現状の支援額は、約3500万円。
市長としては、(1)は修繕等で1億6000万円かかることが分かっており、土地所有者との交渉などもあり困難と判断、(2)に関しては存続のための賃料が設定されており、その支援をした場合には柏崎市からの支援は年1億円近くになるので、同様に困難と判断した、とのこと。
そして、従来の支援は続けるという。
民事再生後に5億円以上の支援を行ってきた経緯もあり、市民からの合意を得られるかどうか、という点も議論になろうが、私としては中央地区のお年寄りなど交通弱者の買い物の場として重要であり、何とか活かしたい。
ここで市長への質問をしようと思ったが、やはり中央地区のまちづくりという大きな視点も入れたうえで、一般質問で取り上げたいと思う。
15時40分に終了となり、その後、会派室で今回の大きな2件についての会派会議。
16時30分、事務所に戻り、今日の資料を改めて読み込む。
18時40分、酢豚、昆布ベースの出汁のおでん(大根、牛蒡巻き、卵、薩摩揚げ、竹輪、こんにゃく、人参)、小粒納豆と梅肉の和え物、アスパラ菜(オータムポエム)のお浸し、ビール500ml3本で夕食をとる。
食事中、新潟産業大学の公立法人化に関する問い合わせの電話があり、その後も2件続いた。
電話での説明や資料をFAX、メールなどで送ったのち、22時、熱めの風呂に入る。
24時、事務所で事務仕事。
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産大資料,公立化の作文のために,柏崎という地域にしばられて,内向きの印象.むしろ,「”世界に飛び出す地方都市”に柏崎がなるために貢献する大学」とか,夢を語ってほしかった.
投稿: | 2018年2月16日 (金) 13時09分
すみません,上記の書き込み,私(三角ム)です.
投稿: 三角ム | 2018年2月16日 (金) 13時09分
長岡大学にとっては大喜びな決定だと思います。柏崎という、長岡などよりもはるかに不利な立地条件のもとでそれでも長年頑張って苦しんできたはずの私立大学を助けず、長岡の大学に塩を送るとは。。。柏崎に住民税を納めているものとしては残念に思います。
投稿: 旅の人 | 2018年2月18日 (日) 23時21分
三角ムさん、コメントありがとうございます。
国が先行して実施している国立大の機能明確化の3つのタイプ別のなか、その一つに「地域貢献」タイプがあります。そういった地域貢献をベースに、対象を世界に広げるような発想について、学校法人側の思いがなかなかこちらに伝わらなかったという感じでした。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年2月19日 (月) 01時31分
旅の人さん、コメントありがとうございます。
正直なところ、柏崎市としても政治決断をせず、ずるずると4年以上経過したため、打つ手の選択も狭まった感じです。
現在の柏崎市の財政状況では、公立化をするには難しい状況にあります。
私としては、70億円もかかる、しかも東京五輪で資材代など高騰する時期に建設する市役所新庁舎をやめて、柏崎全体をどうするのか考え直すときと感じております。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年2月19日 (月) 01時38分
産大が提出した資料を(このブログ記事にあるリンク先から)ダウンロードして読みました。正直「何がしたいのか、どうなりたいのか、全然わからない」資料だと思いました。「地域、地域」と連呼して露骨に柏崎におもねる態度は分かりましたが。シミュレーションも想定しているシナリオとそれへの対応策といった内容が乏しく、一般社会常識に照らして稚拙な嘆願書と感じました。同時に、柏崎市は、何がしたいのか、どうなりたいのか、柏崎市長や議員、あるいは完了にビジョンや目指すところはあるのか、とも思います。産大も助けない、フォンジェも助けない、ドナルド・キーンセンターも水球もブルボンが「言い出しっぺ」で今のところそれがうまくいっているようなのでそれにのっかっているだけ。違いますかね。柏崎の政治家や市長、あるいは官僚はこの間、何をやってメシを食ってきたのでしょうか。言葉が過ぎたらお詫びしますが。
投稿: 旅の人 | 2018年2月26日 (月) 03時38分
旅の人さん、コメントありがとうございます。
議員側としては、当局から議案や計画として提出されていないため、現時点で議会としてどうするのか、の議論も行っていない状況です。
おっしゃる通り、最終的に柏崎がどういうまちとして生き残るのか、があまり見えていないと私も感じております。
新潟産業大学については、当時より総務常任委員として支援策(各種補助金)が本当に学生確保につながるのか(簿記検定3級等々)は議論してきましたが、結局は公立法人化しか存続ができない状況になったことは残念に思っております。
http://miida.cocolog-nifty.com/nattou/2016/03/post-a1ed.html
同時に附属高校をどうするのかも問題でありますが、あくまで学校法人の経営の話なので、議会としてそこまで手を入れるはできません。
フォンジェは毎年、産業建設常任委員会に対しては経営報告がされており、議会も状況が分かってきたなか、今回の事に至っておりますでの、議会側も一定の責任があると思っております。
以上の2点を踏まえて、私としては、
・新潟産業大学に関しての公立法人化以外の存続手段と附属高校の扱いなどを、学校法人側に議会全体として聞き、支援策の検討する。
・フォンジェに関しては、所属する産業建設常任委員会での経営側との意見交換は決まっているものの、特別委員会を設置し、まちづくり全体を見直し、議論をする。
を提案していきます。
また当時に、これだけのまちづくりの変化があるので、3月8日の一般質問においては市役所新庁舎の建設を凍結すべきではないか、と問う予定です。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年3月 1日 (木) 12時31分