産業建設常任委員会審査(柏崎ブランド米、海の柏崎、米山山荘)
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、鯖の水煮、さらし玉葱の鰹節和え、野沢菜、豆腐と若布の味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
シャワーを浴びたのち、9時、市役所に移動し、会派室で諸雑務。
10時から産業建設常任委員会の審査に委員として出席する。
まずは産業振興部所管事項の審査となり、主なな質疑は以下の通り。
「議第16号 平成30年度一般会計予算」
総額515億円。前年度当初比15億円(6.2%)の増。
・柏崎産米ブランド化推進事業 964.3万円
Q.認証の基準(食味値)を高く設定することは賛成である。今回の費用が「米山プリンス認証制度」の実施、啓発に係る経費や機械の購入経費の助成が主というのは分かるが、ブランディングの戦略について、少し聞きたい。この啓発に係る経費というのは、各種フードショーやイベント出展などの費用も入っているのか。現実の話として、いくら良いものを作ってもそのアピールの場や販売網ができなければ、ブランド米としての意味はない。柏崎市内でのイベントは別として、何か戦略はあるのか。また、逆にこれは農政課ではなく、他の課が担当するという考えはあるのか。
A.PR事業は試食会事業.を委託し、発信力のある方に出席をお願いする。他の課と連携してのイベントなどの相談をしながら取り組む。姉妹都市の東村山市にもPRをする計画がある。産業振興部内で相談してやっていきたい。
Q.今後のこともあるので、参考にしてもらいたいのために発言する。こういったブランド米はもとより何か売り出したいというときは、英語圏と中国語圏のマーケットを意識して、英語と中国語での正式な商品表記も一緒に発表する。何故、今回しなかったのか。
A.スタート時は市内外など国内しか考えていない。今後は状況によって取り組んでいきたい。
・食の地産地消推進事業 284.4万円
Q.柏崎産にこだわるようお店に協力してもらった場合には、やはりある程度のメリットも必要ではないか。柏崎ファンクラブもあり、まずはそのルートで柏崎産を使うお店に行ってみて下さい、程度のメリットを用意しても良いではないか。それでなければ、協力店は増えない。そういった考えは視野の中にあるか。
A.市のホームページなどでもその飲食店を紹介するような方向でいる。また他課とも連携していきたい。
・職人フェア支援事業 250万円
・創業支援事業 724.7万円
・モーリエ駐車場経費 5599.6万円
・地域ブランドづくり支援事業 200万円
「NIIGATAみらいプロジェクト」に参画するための事業補助金。
Q.新潟博報堂に加え、新潟三越伊勢丹など販売網も一緒になっているプロジェクトなどで、先行事例としては村上市のリブランディングがある。それなりの高級路線であり、マッチすれば化けるであろう。実際、このプロジェクトに挑む柏崎市内の中小企業は何社ほど見込んでいるのか。またもし分かれば、どんな商品のブランド化の計画があるのか、教えてほしい。
A.柏崎市として、現時点で会社名までは聞いていない。柏崎商工会議所、柏崎信金金庫からの提案もあり、まずはマーケティング調査や戦略を練ってもらってから、ブランド化を行う。同時に新商品開発も同時に行う。単年度で終わることはない。
Q.新潟県内でも高校が作った商品をブランド化していることもある。学生が作ったというストーリーが売りであり、先日もその高校の先生と海外輸出のセミナーで一緒で、行政とともに取り組んでいるという話も聞いた。柏崎の場合は、対象となるのは商業者だけなのか。学校(柏崎総合高校や新潟産業大学、新潟工科大学)があることも利用すべきではないか。
A.物語が重要な要素であると思うので、大学生など若い方の感覚と歴史の両方を視野に入れていきたい。観光とかインバウンドもコース作りにもブランド化に取り組みたい。色々な可能性を探っていきたい。
・柏崎港利用活性化事業 10.7万円
Q.ポートセールスを推進するための県内外企業訪問が目的とある。現在の柏崎港について東埠頭などはリサイクル専用港のような感じになっている。新潟県も各港のポートセールスに関しては、24時間稼働を検討するなど、力を入れる方向にある。新潟県とはどのような話になっているのか。がむしゃらに柏崎港の利用といっても、新潟県内の既存の港との競合などを考慮したうえで企業まわりをする方が効率的と思われる。
A.今までは柏崎港整備利用促進協議会でやってきたが、柏崎市としてのポートセールスも必要との関係。柏崎港の設備は十分ではないとの声があるので、港を活用した企業立地ができるのか、まずは実態調査という意味があり、観光の面でも考えていきたい。
12時5分、会派室に戻り、持参したおにぎり2個(麹漬け納豆、梅肉と鰹節の練りもの)で昼食をとる。
8年漬け込んで塩が粉のように吹いている梅干しと、厚つめに削った鰹節を混ぜてから一週間ほど経過した練り物と、塩が強めの山形県の麹漬け納豆である。
13時から産業建設常任委員会の審査が再開。
・廃炉産業調査研究事業 45.7万円
Q.デコミッションについては、これまで関わったことがあったので、少し要望というか提言して聞いてもらいたい。BWRは部品が少ないものの、放射性物質を含む蒸気がタービンに行き、PWRの場合には部品数は多いがクリーンな部品、つまり既存の技術で扱えるところが多い。放射性物質を含む物質として扱うか否かのクリアランスレベルさえ決まれば、扱える量もハッキリし、既存の企業が廃炉事業に入ること、どれだけの仕事量になるのかが分かる。原子炉から最初の弁ぐらいまでの一次バウンダリまでは、さすがに専門技術が必要である。そういった基本的な部分を踏まえた上で講演会などを受けてもらいたい。福井県は廃炉に関して、私に言わせれば2周ぐらい先に行っている。しかし、単独の市が行政としてがっちり取り組んでいるわけではなく、県や民間が動いている。今回の視察で、そういった行政の立ち位置も確認してくるということで良いか。
A.事前に勉強しながら、講演会に進んでいきたい。福井県の先行事例を学びたい。
Q.せっかく福井県へ視察に行く、ということなので話したい。福井県はつい最近、廃炉に関して先行事例となったわけではない。廃炉はいつか必ず来ると先に動いて、今の結果がある。加えて、敦賀市などは原子力発電所が無くなった場合のオプションとして、また企業立地推進のためにも整備新幹線の大阪までの延伸を求め、計画決定を勝ち取っている。整備新幹線さえ通っていれば、観光や企業誘致など選択肢が増えよう。そして、いくら大雪でも整備新幹線だったら走るうえ、仮に大量人数が避難しなければならない災害時にも有効である。本当は、産業振興部長に答弁してほしかった(部長欠席)が、そういった大きな視点をもって、この事業に取り組んでもらいたい。答弁はいらない。
・じょんのび村周辺環境整備業務委託料 250万円
・温泉引き湯管洗浄業務委託料 142.1万円
・じょんのび村整備費 6160万円
Q.エレベーターの設置ということであるが、これまではバリアフリー化なども含めて大改修をしてきた際には言及したものの、結局は着手しなかった。逐次投入して改修していく悪い事例ともとれるが、サービスに資する大規模施設の設置はこれで終わりということで良いか。また、源泉の状況はすでに改善されたという認識で良いのか。
A.じょんのび村は建設後30年を経過、老朽化しており、その都度施設整備をしてきている。利用者の利便性確保として、予算がかかるということで、計画的に予算が確保でき次第やっていく。エレベーターは昨年、設計委託を行った。バリアフリーの観点では今回はエレベーターのみ。それですべてのバリアフリー化ができたわけではないので、追加分を予算要求をしていく予定。源泉は、現状はスムーズにいっている、しかし、今年度末までに温泉のポンプの深度を下げ、電圧安定のためのインバーターを設置する工事を今月24日に行う。
・旧国民休養地管理運営事業 626.5万円
→ 閉鎖するための諸準備
・道の駅風の丘米山整備事業 3000万円
Q.先日の総務常任委員会でも議論したが、ここでも確認したい。この委託においては、(1)コンセプトを観光、海を含んだ上でアイデアを募集する、(2)土地利用を検討する範囲は市有地全体、(3)景観も含めて資源を活かす(4)事業化できないと判断された場合は開発をやめるという選択肢もある、という内容で良いか。
A.その認識で大まかに合っている。現在、プロポーザルで募集をかけている。
・インバウンド推進事業 450万円
Q.この事業の半分は国県支出金が入っている。何かこれをやらなければならないという条件があるのか、どんな事業を予定しているのか。少し詳細を教えてほしい。
A.地方創生の交付金が入っている。平成29年度に引き続きの事業。協議会の中では、多言語パンフレット、海外選手の家族の柏崎案内などを行った。平成28年度はポケットWifiを取り組んだ。平成30年度は、さらに多言語パンフレットの英語から取り組み、中国語の繁体、簡体、ハングルを作る。指差しボードでの事業にも取り組む。
・海の柏崎活性化事業 873.7万円
番神の自然の岩場を生かした番神自然水族館として海の自然体験を実施。群馬県への重点観光PR活動や関東圏への実態調査を行う。
Q.これまでずっと提案し続けた群馬県への重点観光PR活動を入れてもらい、ありがたい。先日、群馬県に行った際、前橋市長、沼田市長と同席で懇談する時間があり、自分たちの海は出雲崎や柏崎、とりわけ鯨波であったというお話を聞いた。「だんだんと新潟との関係が遠くなったような感じもある」とのご意見もあった。現在は、北関東自動車道が通ったこともあり、若い世代などは茨城に行ってしまうとの話もあったところ。茨城との差別化がキーになると私は思うが、そういった認識はあるか。また、ここでいう関東圏は茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県と捉えて良いか。
A.道路網の整備により群馬県からは茨城県、長野県からは湘南に行ってしまうという現象がでてきているのが実態。やはり、この事業では群馬県、長野県、埼玉県が重点調査点と感じている。関東圏での調査は東京都、神奈川県でも行いたい。
Q.答弁はいらないが聞いてほしい。群馬県の方との会話の中に色々なヒントがあった。若い者はマリンスポーツをやるために茨城県や神奈川県に行く、しかし蟹獲りや磯遊びなどは体験したことはない。そういったところに柏崎の強みがあるのではないか。つまりマリンスポーツと一緒に他の事ができることもよく考えるべきと思う。
「議第40号 国民休養地設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定について」
平成29年度をもって柏崎国民休養地を廃止するための議案。
「議第42号 工場立地法に基づく緑地面積率等に関する準則を定める条例の制定について」
ものづくり産業の維持・発展及び市内企業の流出を防止するため、企業が設備投資しやすい環境整備の一つとして、工場立地法により設置が義務付けられている緑地等の面積率を緩和するための議案。
14時50分に産業振興部所管事項の審査が終わりとなり、引き続き産業建設常任委員協議会となった。
報告、協議事項は以下の通り。
1.元気発信プロジェクト緊急景気対策事業「柏崎で買って!食べて!使いましょうプロジェクト」事業結果概要報告について
・実績による消費喚起額の算出(A)
約1億6714万円と推測される
・アンケートによる消費喚起額の算出(B)
約3億710万円
・本事業の実行委員会予算は約3125万円
・事業効果
(A)5.3倍
(B)9.8倍
・本事業における経済効果は、約1億7千万円から3億1千万円であり、投資効果は5~10倍。
2.国営・県営事業の進捗状況について
(1)国営 土地改良事業「柏崎周辺(二期)」
ダム建設(関連施設含む)工事は平成30年秋には完了し、平成30年12月からの試験湛水を経てダムの供用開始は平成32年度からの予定。供用後は、柏崎土地改良区による管理運営となる。
(2)県営 かんがい排水事業
柏崎二期地区について、中田地内の藤井堰東江幹線用水路二つ又分水工の測量試験及び用地買収を進め、その後工事を実施し平成31年度に事業が完了する予定。
(3)県営 たん水防除事業(春日第2地区)
最上流部の排水路及び国道252号横断部の工事を実施しており、平成30年度完了予定。
(4)県営 広域営農団地農道整備事業(柏崎3期地区)
平成29年度には、表層工1042mを発注しており、未舗装延長としては、1805m。平成31年度に事業完了を予定。
(5)県営 森林基幹道黒姫山線開設事業
地方創生道整備交付金事業等により県が平成10年から開設調査を開始し、完成後は県から財産譲与を受けて市が管理。柏崎工区3930m、石曽根工区2,275mは全て完成し、現在、岡田工区、白倉工区、高柳工区の3か所で事業を行っており、平成31年度に事業完成を予定。
3.平成30年度の行政視察について
・福井県(廃炉産業)、岐阜県高山市(産業振興計画、観光政策)
・7月3、4、5日で日程調整
4.(仮称)中小企業振興条例について
・4月以降、製造業の若手経営者との懇談を予定。
5.その他
・柏崎ショッピングモールとの意見交換 3月26日13時30分~
・柏崎建設企業協同組合との意見交換 後日調整
産業建設常任委員協議会終了後、会派室に戻り、諸雑務。
18時20分、自宅に戻る。
19時、今日摘んだばかりという頂きものの蕗の薹の天ぷら、抹茶塩、刺身(鮪赤身、サーモン、ハマチ、鯛)、ひじき煮、牛蒡サラダ、ビール500ml3本で夕食をとる。
揚げたての蕗の薹の天ぷらで春の到来を実感。
食後から議会資料の読み込み。
24時、熱めの風呂に入る。
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コメント
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旅の人です。私如きものの時々のコメント書き込みに対して誠実なご返答をくださる三井田議員さんに感謝しています。ところで柏崎のお米をブランド米にしたければ、まずは大前提として「柏崎刈羽原発の社内食堂のお米は当然、美味しくて安心な柏崎産のお米100%です」と(東電さんに)率先して言っていただきたいとは思うのですがどうなんでしょうか。東電さんは「社員食堂」や「寮の食事」で、原発が立地する地域である柏崎のお米やお野菜を、毎日、率先して食べてくれているのでしょうか。そうして頂いて初めて地元のみなさんも信頼感が高まることができ、その先の「おいしい」というブランドに進めるというものでは、と思いますが。
投稿: 旅の人 | 2018年3月13日 (火) 01時19分
旅の人さん、コメントありがとうございます。
柏崎刈羽原子力発電所のなかには、地元企業さんが食堂の運営などに入っておられます。
原子力発電所がある地域の農産物というご懸念かと思いますが、逆に他の地区よりもモニタリングポストをはじめ、放射性物質を検出するシステムが多くあります。
ですので、私は原子力発電所がある地域だからこそ、放射性物質に関しては十分なチェックが行きわたっているとお伝えしております(全量チェックするまではいきませんが)。
「おいしい」の前に安全、というご指摘はごもっともです。その前提があってブランド化に向かうというのは同じ考えです。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年3月14日 (水) 22時07分