全国災害ボランティア議員連盟平成30年度研修会
国の整備新幹線への取り組み
2時、就寝。
7時に起床し、熱めのシャワーを浴びる。
8時、ホテル2階でビュッフェ形式の朝食をとる。小粒納豆、ベーコン、粗挽きソーセージ、スクランブルエッグ、有機野菜のサラダ、オクラサラダ、茹で卵2個、焼き海苔、釜揚げしらす、ほぐし辛子明太子、牛乳、グレープフルーツジュース、豚汁、漬物、ご飯2杯といった内容。
8時30分、ホテルをチェックアウトし、永田町に向かって移動する。
9時過ぎ、衆議院第二議員会館に到着し、地元選出の自民党・細田健一衆議院議員の事務所で打ち合わせ。
自民党内で行われている整備新幹線等鉄道調査会「鉄道のこれからを考えるプロジェクトチーム」で配布された国土交通省鉄道局作成の資料「鉄道の現状について」を入手してもらい、今後の上越-柏崎-長岡の直行特急、ミニ新幹線の陳情をどの観点が行うべきなのか、市民との世論形成をどうするのか話し合う。
ついでに代議士の部屋に飾ってあったガンダムを黙って撮影。
先日の鉄道議連では、次は四国新幹線との流れになっていたそうである。四国新幹線も必要であろうが、やはり日本全体のためにも、太平洋側のバックアップとして、羽越新幹線の整備を進めるよう、何とか雰囲気を変えねばならない。
10時過ぎ、同じ衆議院第二議員会館内の1階多目的会議室に移動し、10時30分から全国災害ボランティア議員連盟の研修会に出席する。
どなたかからの差し入れで、学生時代を過ごした東京都日野市の高幡不動尊ご用達の「高幡まんじゅう」を頂戴した。高校生から約8年ほどの学生時代を過ごした地の懐かしい味。
今回は全国から党派を問わず、約70名の地方議員、国会議員が集結した。大変残念なのが、今年は会長であった長島忠美衆議院議員のお姿がないことである。改めて大きな存在であったことを実感。
研修の内容は以下の通り。
1.研修「緊急報告!福井豪雪-内外の雪害支援の可能性-」
講師:NPO法人ふくい災害ボランティアネット
理事長 東角操氏
・福井県自体は近年、雪が少なく住みよい地域となっていた。局所的に降っても1m程度であった。
・基幹道路である国道8号線が4kmにわたって1500台ほどの車で渋滞してしまった。
・4時間ほどで80cm以上降ったので、除雪が間に合わなかった。平行して走る北陸自動車道が通行止めになったことも大きい。3日間も渋滞が続いた。
・除雪体制があっても、ここまで一気に降ると対応できない。
・主要道路、基幹道路が国道8号と北陸自動車道の2本しかないことも致命的であり、広域的に早めに流入を抑える、高速道路は止めない、ということが大切になる。
・自動車専用道路だからこそ、通行止めにすることなく、どんな災害でも通せるような体制が必要なのではないか。
・福井県民そのものが38年ぶりの1m以上の雪だったので、感覚がマヒしていたこともあろう。
・車の数は38年前に比べて倍になっているが、除雪体制が倍になっているわけではない。交通インフラが追い付いていないこともある。ガソリンスタンドも足りていない。
・除雪業者が除雪しようにも軽油がなく動けなかった。福井県内に備蓄があったものの、タンクローリーが動けなかった。行きは重いので良いが、帰りは軽すぎて道路上でスピンする状態となった。
・結局は自衛隊の手作業、そして燃料の搬送をお願いすることになった。しかし、燃料の搬送は福井県が断ってしまった。情けない話。
・1日除雪だけをする日を福井県に提案して、実際に取り組んだが県民全体に周知し切れなかった。大雪のときには一斉休日を設けて、一気にやることも必要。除雪車しか通れない日も必要と思われる。
・国、県、市町村の情報伝達が悪いことを改めて感じたところ。現在、国はいきなり自分で情報把握するようになってきている。県の動きが遅い。もっと柔軟になるべきではないか。
2.「技術系ボランティア現状と課題-日本財団からの報告-」
講師:日本財団災害支援チーム
アドバイザー 黒澤 司氏
・東日本大震災後にやっと災害対策基本法第五条の三に「ボランティアとの連携」が記述された。
・災害時における民間レベルでの支援活動
→ 内閣府が災害時のボランティアに関わるようになった。
災害対策基本法
(国及び地方公共団体とボランティアとの連携)
第五条の三 国及び地方公共団体は、ボランティアによる防災活動が災害時において果たす役割の重要性に鑑み、その自主性を尊重しつつ、ボランティアとの連携に努めなければならない。
・東日本大震災 550万人のボランティア
個人ボランティア 150万人
→ 災害ボランティアセンター(社協)
専門性のあるボランティア(NPO・NGO)
→ コーディネーターがおらず、市職員とも連携できず
・これらの経験から特定非営利活動法人全国災害ボランティアネットワークJVOAD(ジェイボワード)ができた。
・JVOADは熊本地震では「火の国会議」を作り、300のNPO・NGOとともに、長期にわたる効率的支援を行っている。
・県外からのボランティアを正規なボランティアと認めてもらうための「災害支援車両」マークなどを作るよう地元自治体との調整も、JVOADを中心にした連絡会議で行う。
・熊本地震での体制
応急危険度判定による「赤・黄」には、技術系の専門家にお願いした。
技術系支援活動、重機による支援活動、インフラ関係支援、農業支援を専門家へ。
重機チームがいたことで、土嚢袋を使わずに土砂を家屋から出せた。
・ボランティア支援の実態
赤紙(危険)→ボランティア派遣不可
黄紙(注意)→ボランティア派遣不可
緑紙(調査済み)→ボランティア派遣
*法には関係ないものの、結局、住民から多いのは赤、黄であり、対応するには専門性をもったボランティアの育成が必要である。
*法的根拠がなく、危険因子が除去されたとしても紙を剥がしには来ないので、いつまでも危険と誤解されるときもある。
・プロボノ(Pro bono)とは
各分野の専門家が、職業上もっている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般のことを指す。
・技術系プロボノ(建築、土木工事、上下水道、電気工事、林業、造園、自動車整備、内装工事)を災害時に活用することが重要。
・VCVとNPOの連携・協働が大切であり、とりわけ災害時から時間が経過するほどボランティアが減ってくる時期。
・被害の大きさと、その自治体がボランティアの受け入れ容量、行き易さは関係ないので、その点を注意する必要がある。
・ボランティアにおける重機等の活用(DRT JAPAN)
技術系災害ボランティアネットワークが設立された。
(1)一般ボランティアによる活動が安全に行えるようサポートする
(2)一般ボランティアによる活動が無駄なく発揮できるようサポートする
(3)重機を使って復旧作業を行う民間業者との立場の違いを明確にする
(4)重機を使って復旧作業を行う場合には、当該地区の現場責任者との意思の疎通を図る
・重機サイズは概ね3トン未満。被災地の道路事情や復旧作業を行う土木業者との違いを明確化。
・労働安全衛生法第59条に則った資格等を確認すること。
労働安全衛生法
(安全衛生教育)
第五十九条 事業者は、労働者を雇い入れたときは、当該労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行なわなければならない。
2 前項の規定は、労働者の作業内容を変更したときについて準用する。
3 事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。
・長野県神城断層地震(2014年11月22日)
民間業者とのすみ分け、ボランティアセンターとの話し合いを行った。
・災害救助法における支援制度を熟知している必要がある。
・解体工事は絶対に行わない。
・広島県広島市安佐北のときの重機ボランティアの体制
・今後に向けて(ボランティアの力を活かすために)
(1)支援を受ける側の態勢整備
(2)災害ボランティアセンターの強化
(3)すそ野の拡大・企業との協力
非常に勉強になる研修会であり、とりわけ重機ボランティアの活用は、災害時ではない今だからこそよく研究すべきと実感。平成30年6月定例会の一般質問で取り上げ、市長以下の市職員はもちろんのこと、全議員にも考えてもらうきっかけにしたい。
12時過ぎに研修が終了となり、そのまま徒歩で東京駅に向かう。
12時40分、上越新幹線「Maxとき321号」に乗り込む。
途中、1個で292キロカロリーもある「よくばりおにぎり ベーコンエッグ 149円」、チーズ入りかまぼこ、牛乳で昼食。夕方であれば、ここにビールなどを加えたいところであるが、その後の運転もあるため我慢である。
14時24分、長岡駅に到着し、駐車場に入れていた愛車に乗り込み、県内某市に移動。
16時から某市議会議員と支援されている企業関係者の皆さんに今日入手した新幹線に関する資料のコピーをお渡しし、今後、羽越新幹線に関して、どう国へ働きかけを行うのか話し合う。
食材などの買い物をしつつ、19時過ぎ、自宅に戻り、週刊誌をもって熱めの風呂に入る。
20時20分、スーパーで安くなっていた寿司セット(鮪中とろ、鯛、鮪赤身、はまち、サーモン、さより)、パンの耳とビールで作ったぬか床に漬けたキュウリの一本漬け、オーストラリアビーフのモモ肉薄切りをすき焼き風に焼いたもの、小粒納豆と梅肉の和えもの、ビール500ml3本で夕食をとる。
食後から事務所で事務仕事。
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