あまりにも甘い処分!園児を政治に巻き込んだ市職員
公務員としての意識欠如
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、目玉焼き、水菜サラダ、豚肉味噌、若布スープでご飯2杯の朝食をとる。
シャワーを浴びたのち、8時40分、市役所に移動。
9時から全員協議会に出席する。今回の全員協議会の内容は、新潟県知事選挙における
「柏崎市立保育園での未成年、園児・児童を選挙運動に巻き込んだ不祥事」
に関してのその後の調査結果及び処分についてである。
説明された内容は以下の通り。
「不祥事の経緯と処分」(pdf形式)
これだけの地方公務法違反かつ柏崎市民からの信頼を無くしておりながら、当人たちは、
給料10%カット1か月、程度
とは、あまりにも甘い処分である。当人たちにとっては、痛くも何ともない金額であろう。
議会が議決できるのは、特別職である市長や副市長の処分についてであり、一般職員の処分については行政側の判断しかない。
質疑の場では、以下のような質問をし、詳細がだんだんと分かってきた。
<処分の甘さ、園長の許可?>
Q.まずもって、これほどの明確な地方公務員法違反、そして柏崎市という自治体としての信用失墜に対し、処分が甘い!と言わざるを得ない。とりわけ、保育士と保護者との信頼関係を崩壊させた責任は大きい。まずは指摘しておく。
質問に入るが、「保育園の園長に作成の許可を得る」、この「許可」とは何か。かつて勤務時間中に市長選挙応援カードを市職員に配布していたこともあり、勤務時間中の政治活動に対して、あまりにも意識が浅く、常態化していたとも言える。この「許可」とは何か。
A.激を作りたいとの許可であった。その際には、どういった図画を作るのかの構想はなかった。
<勤務時間、公共施設での活動>
Q.図画の中身の問題ではない。公共施設において、勤務時間中に政治活動を許していたのか。そんな意識だったのか。
A.幹事保育士が求めた許可については、勤務時間中の活動なのか、公共施設のなかでやるのかの認識はなかった。図画の作成について、保育士に協力をして良いのかといったことであり、園長は勤務時間内で事務スペースで作るとは認識していなかったと思われる。
<市職員の意識>
Q.最大の被害は保護者と保育士との信頼関係が崩れているところにある。そして、公務員としての政治活動が良いと思っていた、これが根が深いところ。私はこの議場で何度も市職員の政治活動について追及してきた。聞き取りをした際の職員の意識はどうなのか。勤務中の専念はもとより、政治活動の制限など、公務員としての初歩の初歩が分かっていないのではないか。
A.当該保育士は、明確なかたちで現場を勤務時間中に使うことはいけないことであったという認識はなかった。園長に許可を求めた際には、当該保育士にも意識はなかった。職員は職員団体からの依頼ということが主であった。
<市職労の政治行為>
Q.模造紙は市職労から持ち出したものと聞いており、市職労も関与しているとしか思えない。繰り返すが、市職労のこれらの行為は政治活動ではないのか。
A.従たる選挙の活動であったと認識しているが、倫理観を逸脱する行為は許されない。職員団体活動もそういった趣旨で行っているものと認識している。
その他、以下の事実が判明した。
・できあがった図画に子供が関わったと園長が認識していた。
・絵の具などは保育園のものを使った。つまり、公の職員が公の施設、公の材料を使い、園児を選挙活動に巻き込んだ。
・自治労新潟県本部から柏崎市職員労働組合には直接の指示はなかった。
柏崎市の職員の政治活動、いや公務員としての意識が低いと言わざるを得ない不祥事であり、根が深い。
先の平成30年2月定例会の一般質問でも行ったように、市職労の組合事務所を新庁舎の中に入れるわけにはいかない。
これだけの不祥事を行ったなか、現在、付属建屋にある(庁舎本体の外にある)組合事務所をわざわざ新庁舎の中に入れる必要は無く、市民運動になるよう動きたい。
*全国の自治体では。改革の流れとして、新庁舎を建設する際には、組合事務所を外に出している。
この不祥事について、本日付けの『産経新聞』速報記事では、候補者であった本人はこう答えている。
池田氏は20日、産経新聞の電話取材に対し「私が知らないところで図画が寄せられた。非常に残念です」と話した。
・・・ほう、知らなかったとは驚いた。
10時から議会運営委員会に委員として出席する。協議は以下の通り。
1.追加議案について
「議第74号 平成30年度一般会計補正予算(第4号)」
「議第75号 特別職の給与に関する条例及び特別職の職員の退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定について」
保育士が園児を政治活動に巻き込んだことに鑑み、市長及び副市長の平成30年7月分の給料を1/10減額するための議案。
「報第22号 専決処分報告について(産業拠点強化を促進するための市税の特例に関する条例の一部を改正する条例」
2.継続審査の申出について
文教厚生常任委員会で通年議会となって初めての「継続審査」がでてきたため、改めての協議。
以下のように意見を述べ、
「会議規則111条に継続審査はあるものの、我が柏崎市議会は通年議会を採用しており、本会議は閉じられるが、常任委員会はそのまま開かれたまま。継続審査となると会期は1年なので、最大1年先送りという事態も発生する。常任委員会での審査の整合性がとれない。取り決める必要があると思うがどうか。」
協議の結果、今回は「次の定例会議までに審査すること」の議決、確認事項として今後は次の定例会議を一区切りにすることとなった。
3.東村山市議会との合同研修会について(4つのグループに分けて協議)
(1)議会基本条例の検証及び見直しについて(座長:東村山、副:柏崎)
(2)議会の機能強化について(議決事項の追加、政策提案等)(座長:柏崎、副:東村山)
(3)東京2020オリンピック・パラリンピックのホストタウンへの議会の関わり方について(座長:東村山、副:柏崎)
(4)災害時における行政(市災害対策本部)への関わりや議員としての行動のあり方について(座長:柏崎、副:東村山)
→ 柏崎市議会から出す正副座長を決めたのち、事前勉強会
4.議会災害時の対応について
平成30年5月9日の議会運営委員会に申し入れたものの、そのままとなっていた。
→ 議会最終日6月22日に災害対策本部の役員を招集する。
5.議会議員倫理条例に基づく5月28日付審査請求等について
(審査会委員の選任等)
→ 各会派からの委員を選出済み8名。
1回目の開催日程は既に提出されている2件の倫理審査請求が90日期限で終了した後とする。
6.6月8日付市長からの申入れに対する議会としての対応等について
市長から保育士が園児を政治活動に巻き込んだ記者会見に関する動画やブログ、ツイッターを掲載中止の申し入れの対応について、議長からの議会運営委員会の諮問があった。
その内容は真貝維義議員、斎木裕司議員、そして三井田に対して、議会の信用が失墜したとして謝罪や文書での報告を求めるというもの。
Q.会派代表者会議で私が謝罪するなどと決まったと議長が言うが、その決定内容は確認できるのか。
A.議事録はまだ作成中となっている。
Q.事実確認もできないまま、さらに私には確認や説明も無いなか、会派代表者会議で問題行動と認定されたと議長が言う理由、根拠は何か。
A.反論が無かったので、各会派代表者が(三井田の)行為が問題行動であると「認定」されたとした。そこまで言うなら「認定」ではなく、「認識」に訂正する。
結局、議事録もないため、この件は事実確認したのちということになった。
所属会派の会派長代行から聞いた話とまったく違う話になっており、そもそも会派代表者会議は、議決機関ではなく、協議の場。認定されただの、そんな事はありえない。
議事録で確認できないものを、勝手にねつ造するのが、現在の加藤武男議長のやり方なのであろう。
7.その他
(1)次回議会運営委員会の日程について
平成30年6月22日(水)本会議終了後 第一委員会室
本来は議員定数を議論する議会運営委員会であったが、池田千賀子陣営が園児を政治活動に巻き込んだことを周知した三井田が悪い、との議論で大幅に時間が費やされた。
池田千賀子陣営だった会派の主張は、
「市長が池田千賀子選対と言ったように周知した」
「それによって議会の信用が失墜した、謝罪せよ」
というもの。
市長が池田千賀子陣営と言った、とは私は一言も書いていない。事実も確認せず、騒いでいるのである。
これが現在の柏崎市議会の実態であり、柏崎市民の皆さんにはよく知ってほしいと思う。
12時40分、一旦、自宅に戻り、日清「つけ麺の達人 濃厚豚骨醤油2人前」を茹でたもの、半熟茹で卵、豚モモ肉のガーリックペッパー焼き、ルイボスティーで昼食をとる。
一般的な豚骨醤油の味わいかと思いきや、想像以上の豚骨臭さで気に入った。
14時、市内某所での打ち合わせに出席する。
17時、事務所に戻り、事務仕事。
18時過ぎ、今日の全員協議会の様子がローカル局のニュースで取り上げられたせいかい、
「処分が甘い」
「相変わらず、(柏崎市は)公務員天国」
「市長が変わっても変わっていない」
といった批判の電話が8人の方からあり、さらにSNSのメッセージなどでも同様の怒りのご意見を頂戴した。
議会議決するのは、市長と副市長の処分に関する条例だけであり、職員の処分は議会に議決権がない。ここがもどかしいところである。
19時40分、妻が挑戦した豚バラ肉ブロックを使った魯肉(滷肉、ルーロー)、小粒納豆を入れた栃尾揚げ、昆布と鶏皮の煮物、なめ茸おろし、ビール500ml3本で夕食をとる。
食事中も電話があり、同様に今回の職員不祥事処分への苦情であった。
食後から事務所の紙資料のpdf化作業を行う。
22時過ぎ、月刊誌をもって風呂に入る。
24時から録画しておいたテレビ番組を一気に観る。
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反原発で飯を食い、原発に変わる
エネルギー代替案を提示せずに
他人を貶める議員は必要ですか?
投稿: 長岡の三井田ファン | 2018年6月21日 (木) 17時45分
本文やPDFファイルを見るに「幹事保育士」さんと「園長」さんが1か月の減給1割のようですね。公務員が「子供を巻き込んだ(利用した)不祥事」をしてしまった、しかも(「柏崎市の議員や市長の選挙」と違い)「柏崎だけではなく新潟県全体に迷惑の及ぶ可能性のあった不祥事」であり、さらには「絵具」などは「保育園の備品」を使って・・・(それって軽微とはいえ職場での「横領」行為ですよね。。鉄道会社だったら客に出すべきほんの10円20円のつり銭であってもポケットに入れてしまったら社員は「懲戒免職」ですよね。。あるいはソフィアセンターのトイレでコンセントにスマホの充電器を差し込んだら「盗電」として逮捕される可能性は十分ありますよね。。保育園の絵具だったらいいのでしょうかね。。)という割には、軽い処分なのでは、という気が(個人的感情ですが)します。個人的にはこのような「処分内容」の甘さのほうにこそ、強い幻滅を感じます。
投稿: KSW46 | 2018年6月22日 (金) 01時28分
長岡の三井田ファンさん、コメントありがとうございます。
原子力発電所が無くなると一番困るのが、反原発派の皆さんであり、廃炉を言いつつ、再稼働のための検証をしっかりしろ、などと意味不明の主張をされております。
また、公務員の不祥事では、その不祥事を周知した方が悪いと・・・・。
一般常識ではありえないケース、レアな主張との戦い方を勉強させてもらっております。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年6月22日 (金) 07時34分
自分の子どもや孫であれば,法律とは別の次元の話として,心情として分からんでもない,とは思いますが...
投稿: 三角ム | 2018年6月22日 (金) 16時30分
KSW46さん、コメントありがとうございます。
不祥事の舞台となった保育園は、市民の税金で運営されている施設、さらに使われた絵具等の保育園備品は、市民の税金で購入したものであり、ご指摘のように「横領」と言われても仕方がないものです。
しかも、それらで作ったものが選挙の特定候補者に応援の品として届けられております。
今回の処分の甘さは、本会議場でも討論で指摘したところですが、不祥事時の公表基準と処分の量刑を見直さない限り、柏崎市役所の大幅な体質改善は難しいと思っております。
当局側や市職員を守りたい側と対立しますが、引き続き、取り組んでいきます。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年7月 4日 (水) 11時19分
三角ムさん、コメントありがとうございます。
法的な制限以上にモラルというか、公務員、いや教育に関わる者としての基本的倫理観が欠けている問題と思っており、根が深いものです。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年7月 4日 (水) 11時19分