所属会派「決断と実行」視察3日目:青森県六ケ所村役場
1時、就寝。
7時に起床し、シャワーを浴びたのち、ホテル1階のレストラン「和食処 かん東」でビュッフェ形式の朝食をとる。
郷土料理を積極的にだしており、八戸せんべい汁、サメのみりん焼き、十和田牛バラ焼き、南蛮味噌、長芋、りんごジュースなどの地元ものを中心に、スクランブルエッグ、温泉たまご、納豆(なぜか水戸納豆)、鶏唐揚げ、シメ鯖、温泉卵、牛乳、ご飯2杯ですっかり満腹。
8時20分、ホテルをチェックアウトし、レンタカーで六ケ所村に向かう。
10時、六ヶ所村役場に到着し、早速、行政視察をさせてもらう。目的は、原子力財源に関する調査である。
*役場正面の電光掲示板には、「陸海空自衛隊募集」の文字と迷彩柄が表示されており、素晴らしい。
ありがたいことに、昨日も飲んだ六趣醸造工房「六趣」をお土産に頂戴した。
最初に受けた六ケ所村の歴史やエネルギー関係の説明は以下の通り。
・そもそも六ケ所村という地名は、明治22年の町村制施行によって、6集落が合併されたことによる命名。古来より馬の産地であったことから、それぞれの集落の名前は馬に由来している。
出戸(でと):馬の門出たところであることから。
鷹架(たかほこ):馬の背丈が鷹待場ほど高いため、鷹待場がある鷹架から。
平沼(ひらぬま):背中が沼のように平らだったことから。
尾駮(おぶち):馬の尻尾にまだらがあることから。
倉内(くらうち):それぞれの馬に合う鞍がなく、鞍(倉内)をそれぞれ作ったことから。
泊(とまり):源頼朝の軍馬を探そうと使者が来て泊まったことから。
・人口10457人(平成30年4月末現在)、面積252.68平方km
・昭和54年、むつ小河原国家石油備蓄基地着工
・昭和59年、原子燃料サイクル立地要請
・平成4年~7年、ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターが順次操業
・平成5年、再処理工場着工
・平成17年に決定、平成22年に国際核融合エネルギー研究センター完成
・平成15年、風力発電事業43基、発電出力64350kw
・平成21年、世界初の「大容量蓄電池併設型風力発電施設」34基、発電出力51000kw。
・平成29年時点で、風力発電においては国内最大の総発電出力145350kw。
・メガソーラーにも取り組んでいる。
視察目的である財政状況は以下の通り。
・平成30年での歳入は約144億円であり、その大半は固定資産税や基地や原子力関係の交付金、現在は不交付団体。
・今後は再処理施設竣工による固定資産税の増加により、平成34年では154.8億円になる計画。
・平成34年には借入残高と減債基金残高がほぼ同額となる。
・平成30年までの経常収支比率75.9.
・これまでの電源立地地域対策交付金等の実績(平成29年まで)総額95億7278円。
総額は593億2748.8万円
・電源立地地域対策交付金のみなし率の影響は、原子燃料サイクル施設は適用範囲外であるため、今後の「みなし稼働率」の引き下げの影響はない。稼働停止中の原子燃料サイクル施設の一部については、交付規則による最低保証割合分が交付されている。
・予算規模の増加とともに公共事業の実施件数も増加し、文化交流プラザや六趣醸造工房といった大規模公共施設が建設されたことで、村の維持管理費も年々増加している。今後も平成28年度に完成した屋内温水プールや平成29年度に完成した特産品販売施設などによる指定管理者委託料の増加が見込まれることから、財政運営に及ぼす影響の把握と対策が求められている。
・除雪費は年間2~4億円
・災害時の避難道路の整備が求められているが、なかなか事業費のめどが立っていない。
・現在の庁舎があと10年ほどで耐震基準を満たさなくなるため、毎年5億円を積み立て新庁舎建設を計画している。
・原子力災害があった場合のためのフィルトリングのシステムを入れたのは2か所あり、民間の老人施設は一か所。
六ケ所村の財政状況を勉強させてもらうのが目的であったが、結局は我が柏崎市の財政状況、公共施設の今後の維持などを厳しく振り返る良い機会となった。
民間経済が冷え込み、多過ぎる公共施設の統合・廃止をバッサバサとやらないまま、70億円を使っての市役所新庁舎建設は本当に今必要なのであろうか。
財政担当課の皆さんからの説明、質疑、意見交換を終えたのち、議場も視察させてもらった。
昭和らしいマイクが残るクラシックな感じの議場である。
面白いのは今年から役職として、「心得」なる職ができたこと。柏崎市役所でいう「代理」であるが、議場の名札にも「心得」とあり、つい撮影。
11時10分、御礼を述べ、六ケ所村役場を後にし、レンタカーで移動する。
12時30分、八戸駅に到着し、レンタカーを返却。ここで所属会派「決断と実行」の視察日程が終了となったので別行動にさせてもらい、多くなり過ぎた荷物などを自宅に送るなど諸雑務を行う。
13時30分、八戸駅構内の立ち食いそば店「そば処 はやて」(電話:0178-27-1703)にて、「かき揚げ天玉そば 450円」で昼食。
土臭い長葱と真っ黄色な生卵が青森の風?を感じさせる。
14時24分、東北新幹線「はやぶさ26号」に乗り込む。3人席の真ん中が指定席であり、両隣が妙齢の女性。香水の強い香りで気持ち悪くなってしまった。
17時32分、東京駅に到着し、板橋区に向かう。
18時20分、「バッタもん」(電話:03-3962-1825)に到着し、このお店の経営者であり、新潟県新発田市出身の俳優である佐々木剛氏と生ビールを飲みつつ、お願いを兼ねた懇談。
かなりアツい話となり、最終的にはお願いを受けて頂けることになった。
21時40分、宿泊先のホテルにチェックインし、熱めのシャワーを浴びる。
22時過ぎ、ちょうど上京していた某社の専務と待ち合わせをし、某ホテルのスカイラウンジで懇談。
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今回,原子力発電に関連する自治体を視察されていますけれども,逆にそれらの自治体から柏崎市への視察は,結構ある(=参考になる)ものでしょうか.
投稿: 三角ム | 2018年7月 2日 (月) 16時29分
三角ムさん、コメントありがとうございます。
我々が他の原子力発電所立地自治体の財政運営を視察する機会は多くあるのですが、柏崎市に対しての原子力発電所立地自治体から視察は、ここ2年を見ても皆無であり、他の自治体を入れたとしても多くは議会改革などです・・・。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年7月 4日 (水) 13時05分