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2018年6月28日 (木)

柏崎市議会会派「決断と実行」視察2日目:
青森県リサイクル燃料貯蔵、東通原子力建設所

 3時過ぎ、就寝。

Cdsc_000101 7時に起床し、シャワーを浴びたのち、ホテル1階のレストラン「茉莉花」にて「和定食 648円」で朝食をとる。
 青森県の地元メーカー太子食品工業株式会社の「太子納豆」、ねぶた漬け、切り干し大根煮、筋子、温泉卵、いんげんの胡麻和え、秋刀魚の一夜干し、漬物、油揚げと豆腐の味噌汁、トマトジュース、牛乳、ご飯2杯といった内容。久しぶりの「太子納豆」である。

 8時20分、ホテルをチェックアウトし、レンタカーで移動。

Cdsc_000603 8時50分、予定時間より10分早くリサイクル燃料貯蔵株式会社に到着してしまったものの、快く受け入れて頂き、視察の開始となった。お土産として、下北半島の温泉一覧手拭いを頂戴し、感謝。
 まずはリサイクル燃料貯蔵株式会社自体及び事業内容の説明があり、主な内容は以下の通り。

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・東京電力ホールディングスと日本原子力発電の共同出資(30億円)により、2社から発生するリサイクル燃料の貯蔵・管理を目的に平成17年11月に設立。
・平成13年3月~平成15年6月までむつ市議会で調査特別委員会が設置。
・平成15年6月にむつ市長が市議会において、誘致を表明。
・青森県議会においても平成17年5月に議員全員協議会を開催。
・平成17年10月19日、青森県ならびにむつ市が「リサイクル燃料備蓄センター」の立地を了承。青森県ならびにむつ市、東京電力、日本原子力発電の間で「使用済燃料中間貯蔵施設に関する協定書」に調印。
・貯蔵方式
 水プール方式 各原子力発電所
 サイロ方式 アメリカ・サスケハマ発電所等
 乾式キャスク方式 アメリカ・コネチカット発電所等
 金属製キャスク方式 ドイツ・ゴアレーベン中間貯蔵施設等
・金属製キャスク方式を採用し、最終的な貯蔵量規模は5000トン。

→ 柏崎刈羽原子力発電所の使用済燃料の貯蔵量
  2016年9月末時点
  1炉心(tU)960、1取り換え分(tU)230
  使用済燃料貯蔵量(tU)2370
  管理容量(tU)2910

・貯蔵期間は、施設ごとに最長50年。事業開始後40年目までにリサイクル燃料の搬出について、地元と協議。
・貯蔵建屋は空冷による自然換気であり、動力は不要。
・貯蔵する金属キャスク(輸送と兼用)は、全長5.4m、直径2.5m、重量120t、燃料収納体数60体、ウラン重量約10t。ヘリウムガスを充填。
・金属キャスクの安全機能は(1)閉じ込め(2)遮蔽(3)臨界防止(4)除熱の4つ。
・現時点で新規制基準の審査を受けている最中であり、稼働は平成30年後半を目標にしている。

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 説明ののち、実際にリサイクル燃料が入る建屋内も含めて、中に入らせてもらった。
 日本最初の施設ということもあり、オーバースペックと感じるぐらい念には念を入れた設計。大規模災害時にはこの建屋に逃げた方が安全ではないかと思うほどである。

*詳細及び写真は核セキュリティに関わるため、省略。

 10時に終了となり、御礼を述べたのち、レンタカーで移動。ありがたいことに折り紙で作ったウルトラマンも頂戴した。

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Cdsc_000905 10時50分、かつてはダイエーだった建物(平屋建て)を再活用している青森県むつ市役所を視察させてもらう。
 まさにワンフロアですべての用事が済むようになっており、まだまだ活用していないスペースもある。

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 現在の柏崎市役所新庁舎の計画にこれまで反対してきたこと、加えて柏崎市内に公、民間問わず大きな施設が余ってくる事態もあり、非常に参考になる取り組みである。

Cdsc_001006 タイミング良く?むつ議会平成30年6月定例議会が開会中であったので、傍聴させてもらった。柏崎市議会と違うのは、本会議での質問事項も事前に申し出が必要なことである。行政側の違いは、人口約6万人の自治体ながら、副市長の2名制度を導入していること。柏崎市にも民間の感覚を入れるため、民間出身の副市長を入れることは必要であろうと思う。

 11時、展望台「北の防人大湊 海望館」に到着し、海上自衛隊大湊地方隊が保有するむらさめ型護衛艦の3番艦DD-103護衛艦「ゆうだち」などを遠くから見学。

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 続いて、帝國海軍大湊要港部の水道施設が残り、海上自衛隊の護衛艦「ゆうばり」で使われていた主錨が公開展示されている水源地公園を通って、北洋館に移動する。

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 北洋館は大正5年日本海軍大湊要港部の大湊水交支社として建築された建物をそのまま使っており、日本建築学会からは大正・昭和の名建築として選定されている。

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Img_2901 現在は海上自衛隊大湊地方総監部の管理のもと、帝國海軍、海上自衛隊及び大湊地方隊に関する資料が1000点以上展示されている。
 残念なのは、かっこ書きで正式呼称である「大東亜戦争」とあるものの、歴史上存在しない「アジア太平洋戦争」などの記述があること。

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Img_2903 また、「海御霊やすらかに」と書かれた慰霊碑もあったので、手を合わせた。慰霊碑の周りの敷石は、昭和13年、江田島に海軍兵学校西生徒館(前第一術科学校学生館)が建設された際に使われた御影石を移設したもの。

 12時、旧帝國海軍大湊湊要湊部庁舎をモデルにした「北の防人大湊 安渡館」(電話:0175-29-3101)に入り、明治41年海軍割烹術参考書通りのレシピで、海上自衛隊大湊地方総監部公認の「大湊海軍カレー 728円」で昼食をとる。
 陸奥湾産ホタテフライ、碇のチーズパイがのり、下北半島型ライスにカレーというスタイル。昔通りのレシピとのことであるが、帆立の味がかなり効いている。

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 食後、本州最北の駅、もちろんJR東日本の最北駅でもある下北駅などを見学しつつ、お土産などの物産戦略を見せてもらう。

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 プリントクッキーはどこでも人気であるが、「日本三大霊場 恐山 イタ子」は少しバチ当たりのような・・・。

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Cdsc_001710 13時25分、東京電力・東通原子力建設所に到着し、早速、説明を受ける。
 母校である東電学園高等部の後輩や東電学園大学部で一緒だった方など縁のある方が多いため、和気藹々としたなかでの説明となった。

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・昭和40年5月、東通村議会で原子力発電所誘致決議。
・昭和48年12月、青森県による用地買収完了(一部共有地除き)。
・平成7年1月、6漁協との漁業補償交渉完了。
 *東北電力・東通原子力発電所1号機着工。
・当初BWR110万キロワットで予定されていたが、平成11年3月、1、2号機ともABWR、出力は138万5000キロワットに変更。
・敷地面積は約450ha、東京ドーム約100個分。
 柏崎刈羽原子力発電所敷地より若干大きい。
・用地の15%が湿原であり、貴重な昆虫、鳥類や植物があるため、ビオトープなど保全対策も進めている。
・平成23年1月、東通原子力発電所1号機着工(工事計画(第1回)認可)
・平成29年3月に運転開始予定であったが、平成23年3月、東北地方太平洋沖地震により、東通原子力発電所1号機本格工事を見合わせることを決定。
・新規制基準に対しては、まだ申請をしておらず検討中。
・設備の維持・管理や安全品質を確保するための作業を適宜実施中。
・誘致決議から53年、地元からは早く建設を進めてほしいとの声が多い。

 説明を受けたのち、実際の建設現場を視察させてもらう。「やませ」と呼ばれる冷たい風が吹きすさぶなか、「できるところまで」の工事が行われていた。

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 14時35分、建設所事務所に戻っての意見交換。かなり突っ込んだ内容での質疑、意見交換を行い、15時に視察終了となった。
 個人的に心配するのは、現在の原子力発電所の運転員でも実稼働している状態を経験したことがない若い世代がおり、さらに新規の建設が遅れるとなれば、試運転などの経験者がいない状態になる可能性もある。
 技術伝承、人材育成のためにも、新規建設を前に進めてもらいたいと思う。

 再びレンタカーに乗り込み、15時50分、休憩のため道の駅「よこはま菜の花プラザ」に立ち寄る。

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 横浜町は菜の花、帆立などが名物であり、それらを活かした加工食品なども販売されており、活気がある。
せっかくなので、地元で採れた菜の花の若芽と菜の花ハチミツ入りの「菜花ソフトクリーム 320円」を食べる。甘さの奥になる苦味が良い。

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 我が柏崎でも現在、風の丘米山での道の駅建設をするのか否か検討中であるが、特産品の活用や農産物の販売など、根本的なところから考えなければならない。

 「よぐ八戸さ おんであんした」

といった感じで八戸市内に入り、17時55分、宿泊先である「ダイワロイネット八戸」に到着。かなり人気なのか、時間のためなのか、チェックインまでに20分ほどかかる。

Cdsc_002915 18時30分、ホテル近くの「ほこるや」(電話:0178-73-1270)にて、夕食を兼ねた懇親会。お店の建物は大正モダニズム、ロシア風建築とアールデコ調の様式を取り入れた登録有形文化財「旧河内屋」を活用したもので、趣がある(階段も急傾斜)。

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Cdsc_003920 前菜は蓴菜、鶏ササミと梅クラゲ和え、ほうれん草のクルミ和えがスタートし、お造りは平目、ハマチ、マグロ。濃厚な味と肉のきめ細やかさが特徴の「青森シャモロック」の正肉とつみれが入った鍋、同じく焼いた青森シャモロックのモモ肉と青森県産野菜のべっこう碗が続き、メインは前沖の焼き鯖、青森の最高級和牛の「倉石牛」の田楽、穴子のう巻きがでた。

Cdsc_003316 あわせるお酒は、某氏からの差し入れである六ケ所村六趣醸造工房「六趣」の3年貯蔵もののスペシャル品。通称・六スペである。六ヶ所村の特産品である長いもを使った本格焼酎で、「百年の孤独」や自然薯焼酎「天嵐坊」の醸造元である黒木本店の技術提供を受けて六ケ所村で製造されているもの。非常にすっきりした飲み口で飲みすぎ注意である。

 シメは枝豆とシラウオの天ぷら、和風ピクルス、そして青森シャモロックの卵入り麺のラーメン。

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 22時、ホテルの部屋に戻り、熱めのシャワーを浴びる。

 22時30分、持参してきたノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)で、急ぎの事務仕事を行う。

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コメント

素朴な疑問ですが,なぜ「折り紙で作ったウルトラマン」?

 三角ムさん、コメントありがとうございます。
 折り紙に凝っている職員の方から頂戴しました。他にムーミンやトトロがあり、同僚の議員が頂いたところです。

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