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2018年7月 5日 (木)

産業建設常任委員会視察2日目(岩手県奥州市)
企業誘致の取り組み

 2時、ホテルに戻り、熱めのシャワーを浴びたのち、就寝。

Bdsc_00102 7時に起床し、ホテル1階でビュッフェ形式の朝食をとる。小粒納豆、温泉卵2個、麻婆麺、ソーセージ、ひじき煮、野菜サラダ、スクランブルエッグ、秋刀魚の甘露煮、漬物、焼き海苔、かぼちゃと若布の味噌汁、カフェオレでご飯2杯といった内容。

 9時40分、ホテルをでて仙台駅に移動する。仙台駅で今後の出張のための新幹線切符の購入や郵便物の発送など諸雑務を行う。

 10時49分、東北新幹線「やまびこ43号」に乗り込む。

 11時38分、水沢江刺駅に到着し、タクシーで昼食会場である「ホテルニュー江刺」に移動。

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Cdsc_000502 12時過ぎ、ホテル1階のレストランアザレアにて、「天ざる卵麺(らんめん) 1080円」で昼食をとる。卵麺は、江刺岩谷堂で300年前にカステラの製法を参考に作られた蘭麺が、明治時代に卵麺に名付けられたという。小麦粉、卵、塩のみで作られ、つなぎがまったく入っていない。さっぱりした素麺といった感じである。

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Cdsc_000804 ホテルの壁には、台湾の格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾が、花巻空港と台湾を結ぶ国際定期便について今年8月1日から就航することから、その紹介ポスターが掲示した。
 どの地方空港もLCCの乗り入れに一所懸命であり、我が新潟空港にもさらにLCCをもう一つ、そして新幹線での乗り入れができれば、もっと伸びるはずである。

Cdsc_001206 13時25分、奥州市役所江刺総合支所(旧江刺市役所庁舎)に移動し、13時30分から行政視察。今回の視察の目的は、企業誘致についてである。
 ありがたいことに「奥州の秘伝 枝豆そふとサブレ」(きくや 電話:0120-564-827)を頂戴した。こういった地元らしいお菓子があるだけで、最初の会話のきっかけができる。柏崎市議会では、いまだお茶のみ・・・・議長交際費からでも支出すべきであろう。

Cdsc_001307 冒頭、佐藤郁夫副議長より歓迎のご挨拶を頂戴した。

・平成18年に水沢市・江刺市の2市、胆沢郡の前沢町・胆沢町・衣川村の2町1村が新設合併。地域自治区の制度を利用。現在は区を外した。
・面積は993.3平方kmで柏崎市の倍。
・人口は11万9422人(平成30年3月)。毎年1000人減っている。
・農業が基幹産業。江刺リンゴ、江刺金札米、前沢牛などが名物。米の新品種も導入。
・大谷翔平選手は奥州市の出身。
・ILC(国際リニアコライダー)の誘致活動を取り組んでいる。8000億円から9000億円の事業費がかかり、半分を日本、残りの半分を参加国で分担する予定。3000人の研究者で家族を入れれば、1万人の人口増が期待できる。
・人口減少が著しいのが一番の問題。

Cdsc_001608 柏崎市議会産業建設常任委員長からの視察受け入れの御礼を述べたのち、担当課である商工観光部企業振興課から企業誘致についての説明を受けた。
 主な内容は以下の通り。

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・奥州市の市職員は1100人。総面積面積は993.3平方kmのうち17.4%が田んぼであり、宅地は3%程度。
・奥州市内に工業適地及び農工団地に指定されている用地が9つ。
・整備済分譲地である江刺フロンティアパークの分譲区画は残りわずかとなっている
・誘致企業数:奥州市以外の資本による企業は合計171社
(水沢24社、江刺92社、前沢36社、胆沢15社、衣川4社)
・1000人の高卒がでる中で160人しか地元就職しない。

(1)立地企業に対する優遇制度
1.企業立地促進補助金
 企業の初期投資に対して最大3億円の補助制度。初期投資全般に対する補助制度に加え、用地リースに対する補助制度、用地取得のみに対する補助制度も整備。

→ 本社機能移転・拡充に関する支援(現在、準備中)

2.優遇税制
 指定する工業団地等に立地する企業様(新設又は増設)に対し、税制上の優遇措置。
 投下固定資本、新規雇用者数等に応じて税制上の優遇措置

→ 復興特区(岩手県産業再生復興推進計画 平成33年3月31日まで)

3.利子補給補助制度
 岩手県企業立地促進資金を活用した企業に対し、融資金のうち3億円を対象限度額に3年間、利子の全額を奥州市が補給。

4.企業立地奨励工業用水補給金制度
 市単独の企業誘致促進優遇策として、製造業(日本標準産業分類:大分類E)に分類される企業に対し、一定量の工業用水を使用する場合に補給金を補助。(用水は上水道及び簡易水道)

5.空き工場賃借料補助金
 奥州市内で継続して事業活動を行う意思を有して対象区域内の空き工場を借用する者に対して、月額賃料の2分の1に相当する額以内の額(月額30万円を上限)を補助。
 対象は、市内全域。

6.未来の活力産業育成事業
 中小企業等が「新規取引先開拓のための展示会等への出展」、「工程改善やマーケティング強化に資する研修」、「他企業や研究機関と共同で行う研究・新製品、新技術の開発」、「国際規格等の認証を新規に取得」等企業競争力の強化に資する事業を実施する場合に、予算の範囲内で補助金を交付。
(展示会等出展事業)当該経費の2分の1以内の額とし、10万円を限度。ただし、小間料が20万円を超える展示会に出展する場合は、当該経費の2分の1以内の額で25万円を限度。
(競争力強化研修事業)当該経費の2分の1以内の額。ただし、10万円を限度。
(共同開発研究事業)当該経費の2分の1以内の額。ただし、25万円を限度。
(国際規格等認証取得事業)当該経費の2分の1以内の額とし、30万円を限度。ただし、エコアクション21の認証を取得する場合は、20万円を限度。

(2)自動車関連、半導体関連産業の集積
 トヨタ自動車東日本岩手工場があり、更なる成長が期待されている。
 関連企業の誘致及び事業誘致
 協力地場企業の育成
 同社関連企業への人材供給・育成等を推進

(3)ILCを見据えた加速器関連産業の参入
 いわて産業振興センター他各団体と連携し誘致活動と地場産業の参入を促す。
 東経連ビジネスセンターによるウェブ展示会eXPOの紹介
 加速器関連セミナー等への参加
 いわて加速器関連産業研究会への参加

(4)既立地企業へのフォローアップの充実
 年2回程度の市内企業を訪問し、訪問企業の本社、親会社等に市長を先頭に企業訪問を実施する。
 「ものづくり企業ガイド」の作成
 取引支援を目的にした「産業情報データベース」の構築とHP上での公開
 「未来の活力産業育成事業」の実施による内発型産業の育成
 産業支援コーディネーター2名による伴走型サポート

(5)パブリシティ展開
 インターネットを活用して積極的に奥州市の優れた立地環境、各種優遇制度を紹介。

(6)産学官連携の推進
 岩手大学地域連携センターと共同で産学官連携を推進し、岩手大学鋳造技術研究センターの新技術応用展開部門を奥州市鋳物技術交流センター内に開設。

(7)おうしゅう地域産業交流会
 平成30年度に初めて開催。産官学連携のプラットホームとしての「場」の提供。

(8)首都圏産業交流会
 平成22年度から実施しており、奥州市にゆかりのある企業や関係者を招き、情報交換を実施。

(9)中小機構産業用地企業誘致情報交換会
 中小機構基盤整備機構が事業主体となる産業用地の所在地3市と同機構が一同に会し、用地の販売と誘致促進を図る。

→ 岩手県奥州市、富山県小矢部市、新潟県柏崎市

(10)北上川流域地域産業活性化協議会
 北上川流域地域産業活性化計画に基づき、地域の特性や強みを活かした世界に通用するものづくり産業のさらなる集積を図るため、連携、企業立地の整備、技術支援、人材育成などに取り組む。

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 質疑応答となったので、以下のようなやりとりをさせてもらった。

Q.企業誘致担当の苦労話はあるか。
A.ここ数年で急速に立地が進んだこともあり、誘致よりは逆に「次をどうするのか」というプレッシャーの方が大きい。また、人材の確保がテーマになっており、具体策はまだない。人材育成が企業誘致と同時に行う必要があると感じている。

Q.工業団地からの市税総額と市にもたらす影響はどうか。
A.補助金などを投資して、どこまでの効果があったのかは見定めは難しい。法人市民税や固定資産税などは、人口減少に比例して下がっておらず、減っていないので、それなりの効果があったと考える。

Q.各工業団地の特徴、流通環境はどうか。
A.国道4号線を中心に固まっているので、産業集積のポイントとなっている。橋の整備、スマートインターチェンジの活用など、効果的になっている。今後、大きな成果がでてくると考えている。いずれはスマートインターチェンジ近くに新たな工業団地という話もある。

Q.産業支援コーディネーター2名による伴走型サポートとのことであるが、このコーディネーターはどういった経歴をもつ方なのか。
A.1名はデバイス系の会社の工場長をされた方、もう1名はマシン系の工場長である。

Q.柏崎市では地元の工業に努めることなった人でも、自分のやりたい事と違うとして、すぐ離職してしまうミスマッチの問題がでている。御市での状況はどうか。
A.ここでもご多分に漏れず、ミスマッチがある。岩手県の調査であるが、大卒で3割、高卒で4割が、3年以内に離職している。

Q.人材育成や就職相談の専門家への依頼や契約などはあるか。
A.現時点では、そこまでの対応はしておらず、産業支援コーディネーターに研修を受けてもらって対応している。

 我が柏崎市では工場の撤退などがあり、かつ新規な企業誘致、そして既存の地元企業のさらなる発展など、産業分野において課題が多い。そのために今回、先進事例としてお邪魔した奥州市であるが、人材確保の問題など共通する課題は多く、ずばりの解答があるわけではないため、充実した意見交換をすることができた。
 ただ企業誘致において柏崎市と決定的に違うのは、新幹線があること
 原子力発電所の再稼働うんぬんよりも、もっと大きな時間(スパン)で考えなければならないのが新幹線であり、次の世代が一手を打てるように今から道筋をつけたい。

 15時過ぎに視察終了となり、マイクロバスで水沢江刺駅まで送って頂いた。

Cdsc_002614 新幹線までの待ち時間の間、せっかくなので以前にも来た水沢鋳物工業協同組合の奥州市伝統産業会館を見学。
 話題の二刀流・大谷翔平選手のコーナーもあり、実物大の手と握手することもできた。思った以上に小さい手である。

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 15時38分、東北新幹線「やまびこ43号」に乗り込む。

 16時22分、仙台駅に到着し、宿泊先の「スーパーホテル仙台・広瀬通り」の部屋に戻る。
 持参してきたノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)で、急ぎの事務仕事。

Edsc_000301 18時20分、昨年もお邪魔し、また来たいと思ったお店「地酒地料理 太左ェ門」(電話:022-224-4439)に行き、18時30分からの夕食を兼ねた懇親会に出席する。
 昨年に来たときと同様、3000円のコースでも地元らしい素晴らしい料理であった。

前菜:モロヘイヤおひたし
しのぎ:ガゼウニ寿司
造り:近海魚三点盛り(イカ、鰹、マコガレイ)
   辛味大根の葉
煮物:冷しおでん
焼物:若鮎塩焼き
揚物:カキフライ
   とうもろこし天(バター塩)
香物:漬物盛り合わせ
食事:冷たいうーめん

 21時過ぎ、ホテルに戻り、熱めのシャワーを浴びる。

 旧知の知人から連絡があったので、22時に仙台駅で待ち合わせをし、近くのバーで懇談。

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