自民党・山田宏参議院議員主催セミナー
菅・内閣官房長官、上念司氏、佐藤正久・外務副大臣
3時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、甘塩鮭、茄子の味噌油炒め、ニンニクの醤油漬け、豆腐と若布の味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
シャワーを浴びたのち、9時過ぎ、愛車に乗り込んで東京都内に向かう。
12時、コンビニで購入した「ブルーベリー&クリームサンドイッチ 238円」や納豆巻き、牛乳、野菜ジュースで昼食。
滅多に食べないフルーツを挟んだサンドイッチであるが、ブルーベリーの酸味が好きなので、つい購入してしまった。クリームチーズの濃厚さと酸味が良い。
13時50分、ルポール麹町に到着し、14時からの自民党・山田宏参議院議員主催のセミナーに出席する。
このセミナーの開催は今年が第2回目であり、昨年は所用があって参加できなかった。今回は、何とか時間をやりくりし、出席することができた。
冒頭、山田宏参議院議員からのご挨拶があり、地方が元気にならなければ国が良くなることはなく、また国の事も考えなければ地方も良くならないといった力強い内容であった。
挨拶ののち、最初の講義、菅義偉・内閣官房長官による「安倍政権の成果と今後の使命」となった。内容が内容だけに、情報は参加者のみでSNS等での発信は禁止。
公開できる部分の主な内容は以下の通り。
・地方議員出身であり、さらに秋田という地方出身だからこそ、ふるさと納税を作った。選挙区の横浜では評判は悪かった。ふるさと納税の使い勝手をよくするため、政治の力が必要であった。
・大きな利益がでている公的年金運用
・ビザの条件緩和による外国人観光客の大幅増加
・日米同盟に関するこれまでの取組、米国との信頼関係
・消費税の増税分による社会保障の安定
講義が終わったところで名刺をもってご挨拶をさせてもらうと、
「花角さんの選挙ではお疲れ様でした。」
こういった気遣い、一言がでるのが苦労人である菅義偉・内閣官房長官の強みである。
続いて 15時10分から経済評論家・上念司氏による講演「地政学リスクと世界経済」が行われた。
主な内容は以下の通り。
・ASPの会社だけではなく、今、格闘技のジムも経営しており、実業家でもある。つまり自分でも投資している経済評論家。その面で経済予想は真剣さは全開。
・2%~4%のマイルドインフレが一番、住みやすい。
・モノとお金、ワルラスの法則。モノはだまっていても年2%ぐらい増える。お金は人工的に増やす必要がある。つまり、日銀が早くお金を刷らないと、デフレになる。これがインフレターゲット。年間80兆円しか日銀は刷っていないため、モノに負けている。
・しかし、国債の代金を買うことでしかバラまけない。年間の国債160兆円のうち、半分は保険会社などが買うため、日銀は80兆円しかまけないこと「日銀の足かせ」になる。
・日本国債より大きいのはアメリカ国債しかない。中国はハリボテ。しかし、アメリカ国債は買えない。ドル買いになるため、一気に買った瞬間に強烈な円安になってしまう。
・為替レートもインフレ、デフレに大きく関わる。
・リーマンショックの際、アメリカのFRBは4.5倍、お金を刷った。白川総裁時代の日本は1.2倍しか刷らず、円高となった。
・日銀はいま国債を買いまくって、金利を抑えている。
・アメリカが利上げをやめると、日本は増税、追加緩和できないため、大変なことになる。
・日銀がデフレを放置したのが、結果的に日本の国防費が上がらず、安全保障上の問題にもなる。
・トランプ政権は徹底的に中国を潰しにきている。
・中国はサプライ・チェーン、世界の工場として台頭してきた。WTO違反もしてきた。しかし、デマンド・チェーンは存在せず、主に買ってきたのはアメリカ。そのアメリカが買わないとしている。よって、中国のサプライ・チェーンの崩壊が見えている。中国側から報復関税もあるが、アメリカから中国に行っているものは、その逆の25%に過ぎない。中国の元安誘導もやり方はあるが、報復リスクと中国国内の資産が海外に流出する。チャイナ・ショックはあり得る。
・経済合理性ではなく、政治的な圧力で為替レート、世界経済が動く。
・北朝鮮の非核化は検証(ベリファイ)が最重要。市場も北朝鮮は弱いとみている。武力行使になった場合は短時間で終わる。問題は、その後の処理であり、米中の対立が激化する。
・大豆に中国は関税25%をかけたが、結局、国内の大豆油や飼料で使う豚肉の値段が上がり、結局、補助金をだしている。ZTEやファーウェイなど中国の安いスマートフォンなども同じようになる。
・イラン情勢がかなり厳しい。トランプ支持基盤は退役軍人、軍産複合体、そして福音派であり、イスラエルのエルサレムを守るための取組をする。イスラエルの最大の敵なイランであり、核開発もしている。イランの軍隊がシリアにいるのもおかしい。
・世界経済は波乱が予想される。
会場に笑い渦巻く講演であり、モノの見方でも大変参考になる時間となった。
15分間の休憩ののち、16時35分から佐藤正久・外務副大臣による講演「わが国の安全保障~外交と防衛、そして憲法」。
防衛に関する機微な部分があるため、公開できる内容としては以下の通り。
・西日本豪雨災害では、重機が圧倒的に少ないことで、復旧が遅れている。災害時に建設業と自衛隊しか使えない。これは公共事業を減らしてきたことも原因。今後はいかに重機とオペレータを集めるかが災害対応で重要になる。東日本大震災でも圧倒的に重機、ガソリンが無かった。
・災害対応では首長の差配で大きく復興が変わる。政治家次第である。
・西日本豪雨災害で自衛隊が初めて個人の家の泥はけをやり、また補助金をだした。
・これだけの災害を経験すれば、憲法に緊急事態条項を入れなければならないことが分かる。財産権の扱いなど、緊急事態では別の扱いをすべき。自衛隊、警察、消防、海上保安庁が動けなくなってしまう。
・普通の国は軍が憲法に明記されている。警察は治安の維持、軍は国の主権を守る。軍隊だけは憲法に書かれるもの。
・北朝鮮のミサイルの脅威がゼロになったわけではない。
・北朝鮮では、9が一番良い数字とされ、金正恩の誕生日も8月1日、米朝会談も6月12日で足せば9。
・米朝会談では対等と思わせるために中国から借りたジャンボジェットを使い、航路も撃墜されないよう中国の領空を通るようにした。さらにトイレから何から持ち込み、DNAを取られないようにしている。
・北朝鮮にはさらなる圧力が必要と考えている。ミサイル能力は思ったより、精度は高い。2017年3月6日では3発が1000km先のほぼ同じ地点に落ちている。
質疑応答の時間があったため、先日も現地で確認してきた台湾での従軍慰安婦問題について、外務副大臣としてどうお考えになるのかだけ質問。
また、直接ご挨拶させてもらうと、菅義偉・内閣官房長官と同じように
「えんま通りの皆さんはお元気ですか?」
との一言があった。さすがヒゲの隊長である。
18時から会場を移しての懇親会となり、安倍晋三内閣総理大臣の実弟である元外務副大臣の岸信夫衆議院議員、そして日本歯科医師会連盟の高橋会長もお越しになり、安定した政治のもと、日本はさらなる成長をすべきとのお話があった。
帰りの車の運転もあるため、烏龍茶数杯と夕食程度にオードブルをつまんだのち、帰路につく。
23時40分、自宅に到着し、熱めのシャワーを浴びる。
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コメント
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読ませて頂き、研修会の内容の濃さに圧倒されました。すごいですね。こういうのがあるか無いかが「その政治家が勉強しているのかどうなのか」の違いなのでしょうね。
投稿: KSW46 | 2018年8月31日 (金) 23時55分
国政の皆様から,新潟,柏崎を気にかけてもらえるのは,有り難いです.
投稿: 三角ム | 2018年9月 7日 (金) 19時39分
KSW46さん、コメントありがとうございます。
日々、勉強に公に尽くすのが政治家の本分と小生考えております。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年9月 7日 (金) 20時41分
三角ムさん、コメントありがとうございます。
そういった一言がすぐ出る政治家が日本の繁栄に必要な方と再認識しました。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年9月 7日 (金) 21時55分