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台湾で市販納豆調査
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2018年8月22日 (水)

2018台湾視察2日目:雲林県スポーツ交流、特色あるコミュニティ再生・民間経営公立一貫校

 現地時間2時(日本時間3時、時差-1時間)、就寝。

 現地時間6時30分に起床し、シャワーを浴びる。

Adsc_000202 現地時間7時、ホテル7階の食堂に行き、ビュッフェ形式の朝食。キャベツの炒め物、空心菜の炒め物、豚肉の煮込み、シナチク、魯肉(滷肉、ルーロー)飯に加え、昨日、購入した冷凍の小粒納豆で軽く済ませる。
 周辺の台湾人からは奇異な目で見られてしまった。

Img_3360 現地時間7時40分からホテル近くの戦前の建物が並ぶ太平老街を見学。この斗六市の観光名所である。斗六市の名称は、原住民である平埔族が山鹿をしとめた時に出す音「ドゥルメン」に漢字を当てたもの。
 日本統治時代の古い建物が残っており、現在の韓国の方が見たら発狂しそうな旭日旗をあしらった建物やローマ字で「CHOUHATSU」(「發財(お金が儲かる)」)と書かれたものなど、味のある建物が素晴らしい。

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*2つ並ぶ「郭」さんの建物で、愛人宅と本妻宅という。それより、「原力珈琲館」が「原子力珈琲館」と間違ってしまった。

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 周辺を歩きながら、せっかくなので好物の葱油餅(蔥抓餅)の「卵入り 30元」を立ち食い。

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Img_3365 さらに周辺を歩いていたところ、創業60年の老舗「斗六西市鄧肉圓」(電話:05-533-6072)があったので、満腹であったが「肉圓 一粒 30元」を注文。いままで食べたなかでも秀逸の肉圓(バーワン)であり、店内で自由に飲める椎茸風のスープも美味い。台湾全土に支店を出すだけのことはある。

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 すっかり満腹となってホテルに戻り、荷物のパッキング。柏崎産のコシヒカリなどのお土産がかなりの量、重さなので整理が大変である。

 現地時間9時、借上げした専用車に迎えに来てもらい、ホテルをチェックアウト。

Adsc_000404 現地時間9時20分、鎮南國民小学校に到着し、雲林県政府の方にも同席してもらい、ソフトテニスでのスポーツ交流に関する会議を行う。
 柏崎市内でも競技人口が多いソフトテニスで、柏崎刈羽地区の次世代を担う選手の技術向上はもとより、国際感覚を身に着けるきっかけとするのが目的である。また、指導者にとっては、双方の指導方法の違いなど技術、意見交換の場にもなる。
 私個人としては、ここ最近明るい話題がない柏崎であるため、少しでも夢ある事業をやりたいという想いもある。
 当然のことながら、お土産はアピールも兼ねた柏崎産コシヒカリであり、邱慧俐校長にお渡しした。

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 ちなみに邱慧俐校長も女子トッププレイヤーとして1972年の第6回名古屋世界カップに出場しており、多くの名プレイヤーを育成している指導者でもある。
 会議には、2006年アジア選手権の銀メダリストであり、現在は指導者として活躍している地元・雲林縣出身の林舜武選手が同席。現在は莿桐小学校で教鞭をとりながら、次世代のプレイヤーを育成している。

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 また、ソフトテニスの女子台湾ナショナルチームのエースで、2010年から3回連続でアジア選手権大会のメンバーに選出されている鄭竹玲選手も、今後の交流事業の可能性のため同席。今年のアジア選手権大会が直前に迫っているなか、練習時間を割き、会議にお付き合い頂いた。
 結果、今回は男子プレイヤー・指導者を柏崎に招聘するということが決定。

日時:平成30年9月22日(土)~25日(火)

招聘選手:林舜武氏、陳財源氏

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 会議終了後、関係者の皆さんにお礼を述べ、再び専用車で移動。

Img_3384 現地時間12時、雲林県虎尾鎮の地元の方が通うお店として紹介してもらった「張家小館」(電話:05-632-3429)に入り、昼食をとる。
 客家らしい脂と甘辛の味がご飯を呼ぶ「客家小炒 180元」、キャベツをしゃっきりと炒めた「清炒高麗菜 100元」、シャキシャキ葱と牛肉がよく合う「蔥爆牛肉 180元」、生姜が効いた蛤、蜊のスープ「薑絲蛤蜊湯 120元」と軽め。

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*豚バラ肉の細切りや葱、イカやアミエビが入った客家小炒

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*葱たっぷりの蔥爆牛肉

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*薑絲蛤蜊湯

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*大きめのキクラゲがポイントの清炒高麗菜

 食後、再び専用車で移動する。

Img_3414 現地時間13時、雲林県虎尾鎮北溪里の彩繪剪紙藝術村に到着。この地区の発展協会の理事長・江炳辛氏にご対応頂いた。
 そもそもこの地域は高齢化が進んでおり、特色あるコミュニティづくりのため、7年前に取り組んだのが、剪紙のデザインをまちに施すことであった。

Img_3424 登録している地域の住民は1005人、287世帯。実際は500人程度しか住んでおらず、65歳以上の高齢者がほとんどであるが、このまちづくりで活性化と若者の移住が少しであるが実現できている。実際に、インターンとして芸術を勉強している若者を迎え入れるようになったという。

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Img_3435 当初は、古典的な中国風の絵であったものの、現在はオリジナルの絵柄で地域全体を装飾している。 公の施設だけではなく、民有地、民家の壁、電柱など同意をもらって、統一感をもってまちづくりが行われており、非常に面白く、参考になる取組である。

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Img_3421 ここまで一所懸命であれば、やはり政府も支援を行い、石畳を敷き詰めるなどの事業が行われたという。
 剪紙の体験教室もやっており、柏崎市内でも趣味にされている方もいるので、今後の交流事業としても面白い。
 今後、この芸術村は剪紙だけではなく、今後は金属板のデザイン加工でまちづくりに取り組むという。

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 「やるなら徹底してやる」というまちづくりを見せてもらい、柏崎市内のまちづくりもこういった心意気が必要だと再認識した。
 お礼を述べ、また専用車で移動。

Img_3439 現地時間15時過ぎ、雲林県蔦松國中芸術学校に到着し、総務主任・呉國瑞氏、張凱瑞校長から対応頂き、視察させてもらう。
 この学校は民國61年(1972年)に中学校としてスタートしたが、少子化などにより生徒数が激減し、2014年には38名まで減ってしまったが、2015年に施設は公のまま、教員は公務員、経営主体を民間にし、(1)美術、(2)音楽、(3)古典中国舞踏に特化した中高一貫校として転換。現在は400名を超える生徒で、宿舎が不足しており、増築やリフォームが間に合わないほどとなっている。

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Img_3451_2 いわゆる田舎にある学校ながら、生徒数が爆発的に増えており、全国からの視察が絶えず、今回も40人乗りバス2台で視察にきた台湾国内の教育関係者団体が一緒となった。
 リフォームについても、各分野のプロの講師が美術スタジオ、音楽スタジオ、舞踏練習場として最適なものになるよう知見を提供している。これも民間経営、民間資金調達の部分があるからこそ、柔軟な運用。

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 生徒の男女比は女子がやや多く、男女を別にした方が学習意欲が高くなることから、男女が同じ廊下を通らないよう工夫されている。

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Img_3449 タブレットや電子機器などは禁止にしており、基本的な勉強方法に回帰。日本はもちろん海外からの留学生も多く20名ほどが宿舎に入り、勉強している。
 絵も何も描いたことがないゼロからのスタートで、高校生レベルになると写実的な油絵を仕上げられるほど、専門分野の知識の習得が早くなるようなカリキュラムであり、それが魅力で生徒が集まるとのこと。

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Img_3448 特に感じたのが、学校が民間経営であるからこそ、経営判断が早い事である。そして、学校の収入源が、政府からの補助金、市民や民間企業からの寄付・投資で成り立っているため、自由度も高い。
 学校も「特色が無ければ生き残れない」ことを念頭に、信念をもって学校経営をしている、との校長の強い言葉が印象的であった。
 通常の公立学校では、教員が長年の勤務を経て、学校経営を行う校長となるが、この部分の発想を切り替えたところにポイントがあるように思える。つまり、教員は基本的には教えることのプロであって、経営のプロではない。経営及び特色として特化した専門分野は民間のプロに任せるという切り替えが素晴らしい。

Img_3455 柏崎市内においても、新潟産業大学はもとより、既に廃校となって朽ち果てるのを待つだけの校舎、そして少子化により統合を余儀なくされる学校があるが、こういった取り組みをすることができれば、人口増も夢ではないと思われる。
 また、男女共学が当たり前という時代に男女別、しかも廊下でさえもすれ違わないようリフォームするなど、ある種の哲学も見え、民間経営ならではの思い切りの良さがでていた。これこそが我が柏崎市が参考にすべき、学校経営ではないかと感じたところである。今後の教育分野での議論の参考にしていきたい。

 お礼を述べたのち、専用車で高鐵「嘉義駅」まで移動する。

 現地時間16時過ぎ、高鐵「嘉義駅」に到着。現地時間16時34分発の台湾新幹線0841号(台灣高鐵700T型電聯車)に乗り込む。

 現地時間17時、高鐵「台南駅」に到着し、タクシーで宿泊先に向かう。

 現地時間18時10分、宿泊先の「康橋商旅Kindness Hotel 台南民生館」にチェックイン。アイスクリームやフルーツ、デザートが1階で無料提供されており、さらに簡単な夕食も無料提供されている、別名「デブ製造ホテル」である。

 お土産や柏崎の紹介パンフレットなどを大量に持ち、10分後にタクシーで移動。

Img_3458 現地時間18時40分、「修安扁擔豆花」に到着し、オーナーの謝社長や台南市内の老舗企業経営者の皆さんと台湾式バーベキューを堪能する。
 経営者の皆さんには柏崎市産のコシヒカリなどをお土産としてお渡し、とにかく一度柏崎に遊びに来てもらえないかと猛アピール。

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 美味しい牡蠣焼きや地元で獲れたばかりの蟹など、台湾ビールで楽しんだ。

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 現地時間21時過ぎ、一次会?がお開きとなったので、タクシーでホテルまで戻る。

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*入ってみたかった日本式喫茶店「侘び茶」

 ホテルに戻り、シャワーを浴びたのち、1階レストランで無料の小籠包などをつまみながら、同行した議員と今日の反省会と明日の打ち合わせを行う。

 現地時間24時、就寝。

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