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2018年11月23日 (金)

【記者会見】平成31年新潟県議会議員選挙立候補表明及び政策に関して

 2時、就寝。

 5時40分に起床し、今日の記者会見で使う資料の印刷や急ぎで依頼されたノートパソコンの修理を行う。

 8時、大粒納豆、鯖の水煮、切り干し大根煮、ニンニクの醤油漬け、蜆の味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。

Bdsc_00011 9時20分、かしわざき市民活動センターまちからに移動し、記者会見の準備を行う。先日、地元新聞である『新潟日報』、『柏崎日報』などで、来年4月執行予定の新潟県議会議員選挙(柏崎刈羽選挙区、定数2)へ出馬する意向を三井田孝欧が固めた、という報道があって以来、「やめた方が良い」、「シャバ壊し」、「勝ち目はない」などのお叱りを受けてきた。
 地盤(組織)、看板(知名度)、カバン(資金)が無いなかではあるが、私自身は熟考の上で決断。
 1971年に放送された『アニメンタリー決断』の冒頭はこう始まる。

「人生でもっとも貴重な瞬間、
    それは決断の時である・・・」

 今回の決断をした瞬間は、私の人生でもかなり重いものであった。あとは実行である。

Dsc_0063 重い決断に伴う実行だからこそ、正式な出馬表明記者会見の日を本日、新嘗祭、しかも六曜の先勝、午前の早い時間での開催を選択した。さらに記者会見場所として選んだのは、自分自身が貴重な文化資産である昭和13年建設の「喬柏園」を残し、リノベーションして新しい利用をすべきと平成23年第5回定例会一般質問をはじめ訴え続け、実現した思い入れのある場所。

 記者会見の準備をしながら、重い決断から今日に至ったので、

 「時は来たっ!」

とプロレスラー故・橋本真也風に一人つぶやく・・・我ながら、ちょっとヤバい感じである。
 同時に、もし記者会見に来た記者から

 「もし負けるということがあると、これは勝負は時の運ということでは済まないことになりますが・・・」

という質問を受けた場合には、

 「出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!」

とアントニオ猪木ばりの「闘強導夢張り手」(1990年2月10日@東京ドーム)をしなければならないかと、張り手の素振りも数回実施・・・嘘。

Bdsc_00022 予定時間より少し遅くなったが、9時50分から記者会見を開始した。資料は20部ほど用意すれば十分かと思っていたが、ありがたいことにネットでの書き込みなどを見て来場いただいた方など多数いらっしゃり、資料も追加で配布。ネットでは、マスコミ以外にも、私への支持・不支持関係なく、会場にお越し頂き、質問は何でも受けると周知させてもらった。

181123_1_3

<動画編集中!>

 まずは後援会長の矢作康三から今回の決断を支援してもらいたい旨のお願いの挨拶。
 続いて、本日出席予定であったものの、93歳というご高齢であることから同席頂けなかった西川勉元新潟県議会議長からの檄文が朗読された。

181123_saikawa

 「若い政治家を県政の場に送り出すのは私の使命」と、大変ありがたいお言葉を頂戴した。感謝、感謝である。

 私からはまず、今回の決断に至った理由2点、キャッチフレーズの説明。

【決断に至った理由】

1.柏崎刈羽地区の停滞感を打破するため、県議会議員でなければできない仕事がある。

2.次世代のため、このタイミング、今やらなければならない仕事(市、村とも連携)がある。

【キャッチフレーズ】
Sedaikotai
1.安全・安心のまちづくり!
2.次世代につなぐ!少子化対策と次の一手
3.医療、福祉、介護の充実
4.産業振興、自らがセールスマンとなって
5.積極的な情報発信と皆様との情報共有


【後援会パンフレット】
→ 平成31年・電子(pdf)版
Img_4504

 またパンフレットには載せきれなかった私の原子力発電に関する考えと政治スタンス、行動様式については、以下のように説明を行った。

【原子力発電への賛成・反対を越え、今やるべきこと】

(1)原子力発電所の稼働は関係なく、核燃料がある以上リスクは同じ。
 より安全かつ実効性のある原子力災害時の避難計画が再稼働議論より先。

→ 技術的な安全の確保、避難計画などで安心を担保しての再稼働

(2)原子力発電に関する財源の地元配分や避難道路などのインフラ整備を進めること
→ 新潟県へ入る原子力発電に関する財源の使い道を明らかにし、新潟県民に伝えること

(3)原子力発電所の存在は永久ではないため、次の一手が打てるよう先行投資
→ 福井県の事例:北陸新幹線の延伸(観光、企業誘致)、水素ガス供給体制の構築
→ 新潟空港への新幹線延伸等に積極的に協力し、かわりに柏崎を通る羽越新幹線への協力を新潟県、周辺自治体、各議員に求める。

【三井田の政治スタンス、行動様式】

(1)近隣県に比べ、新潟県は県民所得や景気動向など一人負けの状況にある。


*1人当たりの県民所得の新潟県全国順位
(内閣府データ)
昭和30年度 16位
昭和60年度 23位
平成17年度 27位
平成26年度 31位

*平成26年度1
人当たりの県民所得順位・抜粋
(内閣府データ)
 1位 東京都 451.2万円
 5位 富山県 318.5万円
10位 群馬県 309.2万円

31位 新潟県 269.7万円


 花角県政での新潟県発展への取り組みには積極的に協力する。
 三井田の性格上、不祥事などがあれば追及するであろう・・・。

(2)行政に求める、提案することも大切であるが、自ら企画や運営をし、色々な事を仕掛ける。
→ 映画トチオンガーセブンの取り組みなど、自分でまちの活性化を仕掛ける!

(3)柏崎市議会議員として、公約で果たせていないのは「議員定数削減」のみ。
→ 
平成30年12月定例会で再度、議員定数削減を提案したのち、退路を断って、選挙に挑む!

 その後、質疑応答となったものの、なかなか質問の手が上がらず、後援会長が「水球のまちとして練習環境、競技場をどうにかしろ」「中国からパンダでも持ってきて活性化しろ」と暴走?。
 記者の皆さんからの質問態勢が整うまで、追加の説明を以下のように行った。

(補足説明)
 ここで補足説明をしたい。総務省及び国税庁の2002年から2016年の産業別就業数と平均給与の推移を見ていくと、農林業と製造業は就業人数が変わらないなか、平均給与が落ちている。また医療・福祉の就業人数は年々増えてきているが、平均給与は上がっていない。
 次に国税庁の2015年業種別賃金データを見ると、医療福祉が下から3番目(年収400万円以下)、平均以下。医療といえば医師が高収入というイメージだが、介護士など福祉分野の給与が低いため、医療福祉分野の平均給与を下げている。

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 これらのデータから言えるのは、景気回復のためには、まず就業者の多い製造業・農林業の人たちが儲かるようにしなければならない。そして、介護をはじめとする福祉分野の人たちの収入を高くしていかないと、若い世代の結婚、出産という少子化対策もうまくいかないことが分かる。
 内閣府がだしている日本の分野別名目付加価値額、つまり、一動作(労働、資本などの生産過程に投入されたもの)が生み出した付加価値、どれくらい儲かるかというデータがある。実はいちばん付加価値が高いのは製造業。
 少し誤解を生むかも知れないが、景気回復、少子化対策の(若い世代の)結婚のための特効薬は、製造業の若い人たちにお金を稼いでもらうこと、とも言える。
 もう一つは医療介護の人たちの収入が少ないので、介護分野などに外国人人材を入れる前に、まずは日本人の待遇を改善することが先だ、というのが私の考えである。

 会場の雰囲気が和んだからか、ここから質問の手が上がった。主なやりとりは以下の通り。

Q1.原発について6,7号機についての議論があるなか、原発再稼働に対するスタンスは?

A1.十分な安全性が確認されれば再稼働すべきという立場。なぜなら現実を見ているからである。柏崎市の収入の14~16%は直接的な原発財源。しかも原子力発電所が動いているとみなしてお金(交付金)をもらっている部分もある。櫻井雅浩市長がいま事業峻別を鋭意行っているのは、この動いているとみなしてもらっているお金(交付金)など、財源が少なくなっていくため。
 なので、私は現実問題としては安全性を十分確認したら再稼働すべきという考えだが、その前に避難計画をきちんと作って、避難計画で安心を担保することが重要。柏崎市や刈羽村の収入を安定させる。そして、その間に先に私が主張した通り、次の一手のための準備をしておく事が、一番正しい方法ではないかと私は考える。

Q2.無所属で出るとのことだが、自民党からの支援や推薦はどのように考えているのか?

A2.私は自民党籍があるので、このまま無所属で出ると反党行為と言われる。自民党の皆さんには推薦願を出しており、昨日柏崎支部では推薦の決定を頂いた。あくまでも公認候補ではなく推薦なので、支援レベルは低いとは思う。私は広く、他の団体にも推薦を求める。これまで政治に関心を持たなかった若い世代の方々にも、この「世代交代」のキャッチフレーズ通りに呼びかけ、若い世代の声も政治の場に反映したい。

Q3.自民党からすでに与口氏が出ており、自民党議席は一つはとれると思うが、そんな中であえて三井田さんが出る意義は?

A3.最初にお話しした通り、停滞感を打破するためと若い世代の声を届けるために自分から決断した。ただ与口さんは敵ではなく同じ仲間だと思っているので、場合によっては政策協定もできる。もうひとりの方とは政策協定はできないので、そこは選挙で争っていくことになる。

Q4.保守独占を目指すとは別に三井田さんが出なければならないのか?

A4.私は保守独占を第一義に上げているわけではなく、今回すでに手を挙げているお二人の方々の主張になかった部分、今やらなければならないこと、「世代交代」して次の一手を打つこと、それが私に課せられた使命だと思うから出ることにした。私がやりたいから自分で決断した。
 この資料の冒頭にも「人生でもっとも貴重な瞬間、それは決断の時である・・」と書いたが、私は今でも自分が決断した瞬間を覚えている。
 若い世代の収入を上げなければならないし、次の世代のことを考えて今動かないと誰がやるのか、という考えからの行動。


Q5.自民党公認をとらず無所属で出るのはなぜか?戦い方も市議選とは違うだろうが。

A5.無所属で出るのは今まで政治に関心がなかった人、また自民党ではない方々の支持を多く広げて、私の訴えを多く聞いていただきたいのが第一義。現実問題として、自民党柏崎支部は(2議席のなか)一人しか公認を出さないという決議をしたため、私は公認をとることはできない。公認がとれない以上、完全無所属として出る方法があったが、それでは私は「反党行為」をしたという扱いとなる。となると、自民党内で私を応援してくださる方々にもご迷惑をかけてしまうので、推薦願を出すという流れになった。

Q6.推薦状況はどうか?

A6.昨日、自民党柏崎支部会議で揉めに揉めたそうだが、推薦願は通していただいた。あとは刈羽・西山・高柳支部があり、推薦願を提出しているのでこれからの状況次第。

Q7.市議会は12月定例会議をもって辞めるということか?

A7.おっしゃる通りで、12月議会にやり残したことをそのままにしたくないので、議員定数削減の議案を提出したあと、退路を断って選挙戦に臨みたいと思う。

Q8.決断の理由として「次の一手を打たなければならない」とのことで、福井県の事例など紹介があったわけだが、具体的にはどのように考えているのか?

A8.まずは羽越新幹線構想。新幹線はあくまでもインフラなので、通ったからまちづくりがすべて成功するわけではない。しかし、新幹線があると無いとでは企業誘致から観光からまったく違うことは、皆さん、北陸新幹線を見ていてお分かりかと思う。
 花角知事が現職のうちに、羽越新幹線構想を基本計画から実現レベルまで上げることをまずはやらなければならない。
 そのためには新潟空港までの新幹線延伸問題がおそらく新潟市周辺で活発化するはず。私はそれに全面協力する。そちらに協力するかわりに、上越・柏崎・長岡をつなぐ羽越新幹線構想への協力を求める。これは上越、特に直江津、柿崎にとって死活問題。直江津、柿崎、柏崎はある種の運命共同体なので、羽越新幹線を通すか通さないか、ここで決定打を打つべき。
 いま次の一手を打ったとして新幹線が通るのは40~50年後だが、この機会を逃してはならない。
 全国での状況を見ると、四国を通る四国新幹線構想が上がっている。そこでは国会議員がみな集まって、エイエイオー!とやっている。
 先般も自民党内で四国新幹線構想について議論していた。

*自民党・整備新幹線等鉄道調査会「鉄道のこれからを考えるプロジェクトチーム」

 つまり、この新潟県(の羽越新幹線構想)は忘れられている。これが今、一手を打たないとダメな取り組みの一つ。もうひとつは、スマートインターである。原子力災害のこととも関係する。お隣長岡市では、大積インターのスマートインター化を進めている。
 柏崎刈羽地区では刈羽村が自分のところでなくてもいいから、とスマートインター整備を求めている。これは原子力災害が起こった時でもすぐに避難できるから。そういった次の一手を今進めないとならない。
 原子力発電自体の賛成・反対でガチャガチャやっている時代ではない、というのが私の考えである。
 次の一手が必ず成功するとは限らないが、
「買わない宝くじは当たらない」のと一緒で、なにも手を打たなければ変わることはない。

Q9.県議になったという前提での質問だが、花角知事は原発に対して慎重派であり、再稼働は当面行わないとのスタンス。今後その議論が進むはずだが、どのように考えているのか?

A9.私は何も再稼働に対して、「行け!行け!ドンドン」ではない。
 3つの検証と言われているが、健康に関すること、技術的な検証については、すでに国などが検証を済ませていることを後追いし、正直、屋上屋を重ねている感がある。私としては、最大に力を入れなければならないのは避難計画。
 もし、私を県政の場に送っていただくことができれば、この委員会の議論を聞いていて、委員会の開催数や委員の数が少なければ、見直すよう知事に訴えたいと思う。
 必要なのは実効性ある避難計画。これは繰り返すが、原子力発電所が動いていようと動いていまいと、核燃料がある以上はリスクは同じ。実効性ある避難計画に力を注ぐよう知事には訴えたい。

Q10.いくら三井田さんが原発は争点ではないといっても、新潟県全体で原発の問題はシングルイシューになる傾向がある。おそらく次の県知事選、県議選でも争点にする候補はいると思うし、原発の話はせざるを得ないと思うが?

A10.ご指摘の通り、確かにシングルイシューにすると分かりやすいので、それを貫く候補もいると思う。だが、それがあったから、この停滞感が生まれていると私が考える。現実を見ずに、まだ原子力の賛成・反対のレベルでもめているのか?と感じる。
 事例として紹介した福井県では原発財源がどこに入り、どこに使われるのか、きちんと分かるようになっている。再稼働をはじめ、色々な原子力政策を進めるときは交換条件ではないが、例えば北陸新幹線を敦賀から先の大阪まで延伸など、必ず何かを得ている。
 ここ新潟県、翻ってこの柏崎刈羽地区は、原子力発電の賛成・反対、再稼働するかしないかだけのワンイシューで終わっている。
 このようなことをやっているから停滞するのだ、というのが私の考えなので、今回の私の県議選は、ワンイシューになることに対する挑戦でもある。
 「世代交代」の意味はそこにもある。前の世代は原発賛成・反対それだけで選挙をやってきた。でも若い世代にとって問題はそこではない。
 原子力発電所だってずっとあるわけではないのだから、次のことを考えて一手を早く打たなければダメだと。加えて若い世代の収入を増やすための方策を今からやらないと、結婚する人たちは増えない、つまり少子化対策にはならない。そういったところに争点を持っていきたいと考えている。端的に言えば、今回の選挙はワンイシューに対する私の挑戦である。


Q11.製造業の支援どういうことか、具体的に。

A11.柏崎では大きな製造業の撤退などがあるが、政治、行政が民間事業に対して直接的に支援することは限られている。政治がやれることは、地元の製造業が発展するための環境整備であり、たとえば先ほどの話のようにスマートインターを整備して、流通をよくするといったこと。また、人材確保の意味で、若者が3か月から半年くらい就業トライして、市や県で補助金を出すといったことも続けるべきである。
 人材確保では、今はミスマッチが多い。就職口がないわけではない。就職して、自分が思っていたことと違うから辞めるパターンが多いと聞いている。そのミスマッチ量を減らしていかない限りは、製造業の人材確保はなかなかうまくいかないと思う。
 政治がやるべき仕事は、企業が儲かる(=税収が上がる)ためのインフラ整備、人材確保のための補助制度、これが市と県両方ができることであり、私はそこを重視したいと思う。

 記者会見終了後、顔写真の撮影をしてから後片付け。

 11時40分、事務所に戻り、急ぎのメールなどを処理する。

Bdsc_00053 12時30分、「サッポロ一番 塩らーめん」を茹で、生卵を落として半熟状態になるようにし、多めの刻み長葱、玉葱、市販のシナチク、付属の胡麻に加えての追い胡麻を入れた塩ラーメン、ブロッコリーとトマトのサラダ、ルイボスティーで昼食をとる。

 食後から市内まわり。途中、記者会見をやったこと、出馬を決めたことに対するご批判やお叱りの電話など多数頂戴した。完全に「やっかいもの」扱いであるが、選挙は最大のまちづくりのチャンスであり、住民が自分のまちの未来を考えるきっかけでもある。その事をしっかり訴えたいと思う。

Dsc_0001 18時30分、「飲茶中華料理 ハルビン」(電話:0257-22-4887)に行き、第119回、二十三夜講に出席。
 基本的に選挙の話題はご法度の会であるが、今日の記者会見も話題となった。また、なぜ柏崎市が事業峻別をするのか、原子力発電所に関係する財源の見通しについても説明させてもらった。

 22時、自宅に戻り、熱めのシャワーを浴びてリフレッシュしたのち、事務所で事務仕事。

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