最後の平成30年柏崎市議会12月定例会一般質問(フォンジェ問題、歴史を生かしたシティセールス、フィルムコミッション、原発財源の実態)
2時、就寝。
7時に起床し、大粒納豆、目玉焼き、刻み生姜漬け、めかぶ、若布と豆腐の味噌汁でご飯2杯の朝食をとる。
シャワーを浴びたのち、市役所に移動し、会派室で諸雑務。
10時から本会議、一般質問の一日目に出席する。2名の議員が一般質問を行ったなか、事業峻別による事業見直しやコスト削減への物言いがあった。
柏崎市の財政は非常に厳しく、とにかく支出を減らす、事業を減らすといった事業峻別に取り組んでいる。現時点での柏崎市新年度予算編成でも、33億円が不足しており、我々議会も身を削る努力をしなければならない。
事業の見直しに「待った」をかけるなら、私に言わせれば議会側の態度としては、議員定数削減が最低限と思う。
12時15分から休憩となったので、市役所内の売店で購入したフライドチキンサンドイッチ、チーズハンバーガー、野菜ジュース「1日分のマルチビタミン」を購入し、牛乳とともに昼食をとる。
食事をとりつつ、議員発案などの件について、他会派の議員と意見交換。
13時10分から再開となり、1名の議員が一般質問を行ったのち、14時10分から登壇となった。
毎回のお約束の枕、
「去る11月26日、福井県議会で議員発案「原子力発電所立地地域への自衛隊の配備を求める意見書」が、共産党を除く、すべての会派の賛成により、可決。国の関係機関にその意見が届けられました。
世界最大の原子力発電所がある柏崎刈羽だからこそ、自衛隊の配備が必ず必要になると、私は柏崎市議会議員となって16年目、ずっと訴えてまいりました。
やっと時代が追いついてきた、という印象であります。
この柏崎市に海上自衛隊が配備される日が、いち早く来ることを願い、引き続き活動を続ける会派「決断と実行」の三井田です。」
を述べ、今回は大きく3つのことを、いつもの一問一答方式ではなく、クラシカルな一括質問方式で質問した。
主な内容は以下の通り。
1.柏崎ショッピングモール存続につながる経済活性化案
→ 市長
今年はイトーヨーカドー柏崎店の撤退などがあり、柏崎市内、とりわけ中心部の買い物の環境が悪化し、高齢者などの買い物が困難になってきている。
中越沖地震後に建設された災害復興住宅の建設位置決定の理由の一つも、買い物のしやすさとして、イトーヨーカドー柏崎店の存在が挙げられていた。しかし、肝心のイトーヨーカドー柏崎店が撤退することになり、自家用車がない方はバスもしくは徒歩で他の地域まで買い物にいかなくてならない状況にある。
そんな中、経営上の苦境に立っているのが、柏崎ショッピングモール「フォンジェ」。これまでの民事再生法での救済や柏崎市の駐車場の借り上げなど多くの支援を投入したものの、劇的な経営改善に至らなかったのは残念である。
しかしながら、中心市街地の賑わい、またイトーヨーカドー柏崎店の撤退から買い物難民を出さないためにも、柏崎ショッピングモール「フォンジェ」の存続が求められる。
これは私が住む中央地区の買い物環境という意味に加え、景気の気は「気分」の気であることから、柏崎市民の「またお店がダメになったか」という落ち込みを何とか抑えたいという気持ちもある。
買い物の場所ということ以外、別の視点でフォンジェが必要ということを、少しご紹介したい。
それは防災の観点からである。
柏崎市役所の新庁舎が完成した際、3年間はこの現庁舎はそのままにし、その後に現庁舎が取り壊すと計画されている。現庁舎が取り壊された場合、当該地区の住民が津波などで高い位置へ避難する場所が無くなってしまう。それでも、一番近いのは「フォンジェ」である。
また、「フォンジェ」地下には巨大な貯水槽があり、この貯水槽が管理不全となった場合に大雨が降れば、位置的には低い南町周辺が浸水する可能性もある。
つまり、防災上も重要な建物ともいえ、経営母体がどうなるかは別として、存続しなければならないと考えられる。
街中の買い物環境、景気の停滞感、防災の観点での必要性を述べたが、その反面、無制限な税金投入も柏崎市民の理解を得られないことはよく分かるうえ、
「またフォンジェに金突っ込むのか、ダメだど」
などという市民の声を聞いており、これはこれでもっともな反応と思う。
そこで、この状況から劇的な改善ではないが、存続可能な状態にもっていくためにどうすれば良いのか、私から提案したいことがある。
まず提案の背景について説明したい。
少子高齢化、地域経済の衰退はどこの地方都市も共通の課題であり、即効性のある解決案を出した地方自治体はない。それは逆に「即効性のあるどこでも適用できる解決案が無い」ことの証拠でもある。
どこも同じように汗をかき、挑戦と失敗からその地域に最適な解決案を模索している。
そんな汗をかいている取り組みの一つに「せまいからこそ儲かる店」「一坪ビジネス」といったものがある。
一例を挙げれば、20万人都市ということで我が柏崎市より大きいが、地域経済の衰退に悩む青森県八戸市では、16年前から取り組まれた「みろく横丁」という民間での成功事例がある。
3.3坪の小さいお店の集まりであり、お店の中には、このたった3.3坪で多い月300万円の売り上げを上げる店もあるという。
この3.3坪は店主が1人、お客さんが8人まででコミュニケーションがとれるという数字からでたそうであるが、ルールがあり、3年間しか居ることができず、その3年間で商売のノウハウを学んで、独立して自分のお店を持つという方針になっている。
客としての魅力は、多種多様なお店が一か所に集まっている楽しさに加え、各店が3年で入れ替わるということもあり、新陳代謝も促している。
これはお酒を伴う飲食の魅力もあるものの、まちづくりの観点、地域経済の面で見れば起業家を育てているとも言える。
地方議員の悪い癖として、他の自治体の成功事例をまるまる取り入れようとするが、私が言いたいのは、その考え方の導入である。
こういった小さなお店のため、出店しやすい価格でチャレンジさせるという取り組み、チャレンジショップ自体は、全国でこれまで100を超える自治体、我が新潟県内でも新潟ふるさと村や新潟市でも取り組まれている。
それらはあくまでチャレンジの場であり、経営指導を受けられないもの(人が来るので、とりあえず出店)、経営指導を受けられるものの小売業やサービス業など業種が限られるなど、制限がある場合が多く、私に言わせれば本当の意味のチャレンジショップではないと感じるところ。
3年以内にかならず独立できるよう経営指導をし、また失敗したときは撤退しやすいようなチャレンジショップを柏崎ショッピングモールで展開してはどうか、というのが私の提案である。
もちろん「フォンジェ」本体建物では遅い時間までの飲食はできない上、火気類の使用にもある程度の制限があることは承知している。
かつて、えんま通りではチャレンジショップ「えんマーケット」が開設され、そこで起業した方が現在でも柏崎市内で商売を続けている事例もある。
柏崎市ではキャリア教育、社長のたまご塾などの起業に関する教育に力を入れており、担当課をはじめ、商工会議所関係の皆さんのご努力もよく分かっている。
だからこそ、その教育の成果を試す、実践の場は必要ではないかと思うのである。
整理して言えば、柏崎ショッピングモールの一部を柏崎市で借り上げ、キャリア教育、社長のたまご塾などの起業に関する教育を行った成果を試す、チャレンジショップを設置する、チャレンジショップなので、出店しやすい価格、そして撤退することも容易な仕組みとする、これが私からの提案である。
もちろん、チャレンジショップの出店費用と柏崎ショッピングモールへの賃借料の差はでてしまうが、それは柏崎市として、起業家を育てる投資額として捉えてほしい。
事業峻別で事業の廃止や見直しが行われているのは重々承知しているが、起業家を育てることは、まちの活性化のためにも必要なことであり、またIターン、Uターンで起業したい方への一つの選択肢にもなりうる。
起業を目指す人がリスクをできる限り少なくしたビジネスの実践を試す場ができれば、少しの影響かもしれないが、まちの活性化、経済活性化に寄与する。
そして、柏崎ショッピングモール「フォンジェ」も「たゆまぬ改善」をしながら存続できることも可能になる。
現在の状態では、じわじわと首を絞めている状態であり、市役所新庁舎の運用と同時に移転するFMピッカラをはじめ、将来の賃料収入も減ることが目に見えている。
実施主体、出店希望者など、私もできる限りの協力をしたい上、柏崎市内にはそういったポテンシャルを持ち合わせている人だって、きっといるはずである。
実現の可能性について検討、研究をしてもらいたいが、市長の見解を問う。
2.歴史を生かしたシティセールス、フィルムコミッションの活用。柏崎市民が元気になる取り組みを!
→ 市長、教育長
まちがもつ歴史は、他のまちに真似がすることができない、独自性がある資源と言える。
その歴史を資源として、シティセールスやフィルムコミッションにもっと取り組んでみてはどうか、というのがこの質問の大きな柱である。
まず、ここ半年で経験したことからお話ししたい。
今年1月からNHK大河ドラマ『西郷どん』が放送された。当然のことながら地元である鹿児島市では、このドラマをきっかけにした観光産業やイベントなどが行われており、私は7月に現地・鹿児島市を訪れた。
その際、観光かごしま大キャンペーン推進協議会から「西郷どん案内帖」(現物を見せる)というものを頂戴した。
その中には、「全国で活動した西郷隆盛」という項目があり、我が柏崎市が紹介されていた。
「柏崎 明治元(1868)年8月 弟吉二郎が五十嵐戦争で負傷し亡くなる」
ご案内をして頂いた方からは、
「柏崎市さんでも西郷さんの関係でご紹介とか、観光案内で使われてますか?」
との問いかけを受けたが、当然のことながら『西郷どん』関係の紹介は柏崎市内でしていないので、うまく答えられなかった。
『西郷どん』の10月14日放送分、第38回「傷だらけの維新」では、我が柏崎市が登場し、西郷隆盛が弟の吉二郎を看取ったというシーンが放送された。西郷隆盛が看取ったというのは史実ではないが、三条市の五十嵐川周辺で負傷し、柏崎市西本町の聞光寺(もんこうじ)の野戦病院に送られたのは事実である。
史実かどうかはさておき、歴史を題材にした映画やドラマの流れに柏崎市はもっとのっかっても良いのではないか、というのが私の強く感じたところ。
この一例だけではなく、かつて一般質問でも何度か取り上げた柏崎の偉人「樺太発見」松田伝十郎、現在の米山町の出身の方である。松田伝十郎に関連して一番アピールすべき2009年の樺太発見200周年、全国の関係自治体で「樺太発見」イベントが行われていたなか、柏崎市としては大きな動きはなかった。
こういった他のまちには真似のできない歴史資産をつかったシティセールスやフィルムコミッションにもっと動いても良いのではないか。
簡単にいえば、世の流れをうまく使うのも手ではないか、ということ。
これがこの質問の一つ目も項目である。
ちなみに、昨今、インバウンドで外国人客をターゲットにする自治体が多いなか、鹿児島市は明治維新を観光材料として日本人観光客をつかみいくという「逆張り」戦略であった。
大河ドラマ『篤姫』終了後に即、明治維新150周年に向けて大河ドラマの誘致に官民挙げて動いたという。人脈を辿り、NHKの制作方針にまで働きかける・・・そこまでやる努力というか、官民一体の動きには大変感銘した。
この質問の2つ目の項目として、フィルムコミッションについて確認したい。
映画やテレビ番組、CMなどのロケーション撮影を誘致して支援するフィルムコミッションという。多くの場合は、地方自治体、その地の商工会議所や観光協会などが行う場合が多い。
柏崎市においては、これまで民間で取り組んだ事例もあるが、柏崎市全体としての統一的な動きにかけていたように感じられる。
よくフィルムコミッションで撮影が行われた!という気分的な活性化だけだ、という意見もあるが、実はきちんと取り組めば経済効果もある。
お隣、長岡市の長岡フィルムコミッション(長岡ロケなび)では、10年間で200作品近くのロケを支援。大林宣彦(のぶひこ)監督の「この空の花- 長岡花火物語」や警察小説が原作の「64(ロクヨン)」といった映画から、郷土料理を紹介するテレビ番組、人気アイドルグループのミュージックビデオなど多岐にわたっている。
出演者ら制作陣の宿泊費や食事代などの経済効果は、2016年度29件のロケで約2700万円、2017年度は23件で約2600万円と試算している。
さらに映画公開後、その映画のロケ地巡りをする映画ファンの誘致にもつながっている。
先般、櫻井市長からもご出演いただいて、柏崎市初のオール柏崎ロケの映画『炎の天狐トチオンガーセブン閻魔堂!地獄の大決戦!!』を完成させ、劇場公開することができた。この場を借りて、櫻井市長をはじめ、ご協力頂いた柏崎市民の皆さんに、改めて御礼申し上げたい。
この映画を撮影する際、私自身、映画プロデューサーとし制作側であったことから痛切に感じたのは、映画やドラマの撮影許可など、行政側にも協力してもらう部分が非常に多いということであった。
柏崎市役所内にカウンターパートとなる担当部署がしっかりしていれば、撮影のことだけではなく、信用力がつくことで映画やドラマの誘致を民間のフィルムコミッションが行うにしても説得力が違う。
現在の柏崎市の予算では、新潟県フィルムコミッション協議会への負担金1万円の計上でしかない。さらに柏崎市のホームページでは2016年以降更新がない。
是非とも、シティセールスの一環でもあり、担当部署を明確にするとともに民間のフィルムコミッションのカウンターパート、つまり『相棒』になってもらい、気分的にも経済的にも柏崎を少しでも元気にする取り組みをしてもらいたいが、市長の考えはどうか。
ちなみに、映画『炎の天狐トチオンガーセブン閻魔堂!地獄の大決戦!!』の監督をお願いしたのは、大人気刑事ドラマ『相棒』、現在シーズン17が大好評で放送中である橋本一監督。
橋本監督には、また柏崎でドラマか映画の撮影をお願いしますと、頼み込んだところ、やはり撮影の受け入れ態勢が最初のハードルであった。私としては是非、誘致したいので、柏崎市としての受け入れ態勢をしっかりしたいところ。
次に教育長に対して確認したいことがある。
この質問の冒頭に紹介したNHK大河ドラマ『西郷どん』は、あくまでドラマであり、史実ばかりではない。しかし、柏崎市としては史実をきちんと残し、次世代に伝える義務がある。
柏崎市としての歴史資料は、昭和62年5月にすべて完了した『柏崎市史資料編』全16巻、平成2年3月に刊行した『柏崎市史 上、中、下巻』がある。
かつて、私はこの一般質問の場で、
(1)軽井川のたたら製鉄
→ ジブリの映画『もののけ姫』にでてくるたたら場をイメージすれば良いと思うし、子供にも柏崎の悠久の歴史を感じてもらうことができる。
(2)インド・コヒマからの訪問:戦後の感動的ドラマ
→ 旧米山山荘「日印友好の碑」
などは、『柏崎市史』の次回の追加編集や改訂の際に入れるべきと提案し、当時の高木教育委員長からは是非、取り入れたい旨の答弁があったところである。
来年には平成から元号が変わることから、柏崎市の歴史を正しく伝える『柏崎市史』の追加編纂は、着手もしくはいつから着手するのか、そろそろ決めるべきではないか。
追加・編纂には、博物館の学芸員のみならず、柏崎市内で歴史を研究されている民間の方からも協力を得るためにも、早く方針を決定し、広く周知する時間も必要と思われる。
教育長として、どう考えるのか聞きたい。
3.原発賛成・反対を越えた原発財源の実態の市民・県民理解について
→ 市長
現在、原子力発電所が稼働しているとみなして交付されている電源立地地域対策交付金などは、再稼働しない限り、十分に見込めないものとなる。この「みなし交付金」という制度も、柏崎市民にあまり知られていない。
柏崎市の財政における原子力発電所に関連する財源は直接的なものだけでも14~16%を占めている。
その使い道を紹介すると、電源立地地域対策交付金の多くは経常費にも充てられている。
例えば、元気館運営費として職員人件費、小中学校の光熱費、給食管理業務委託料、妊婦健診委託料、高齢者のインフルエンザ予防接種委託料、図書館ソフィアセンターの運営費や人件費、消防署職員人件費があり、事業費としては中学校の冷暖房設置(西山中学校、第三中学校、鏡が沖中学校)など、多くの事業に充当されているのが実態。
原子力発電自体への賛成、反対は個人の自由であり、また再稼働の議論も同様である。
しかし、現実には、原子力発電所に関連する財源、いわゆる原発財源がなければ柏崎市の予算は組めない。これは、原子力発電所の再稼動に反対する皆さんには<事実><Fact>として認識してもらいたいところ。
現在、櫻井市長も苦労されている行政コストのカット、事業峻別などが行われている。
当然、補助金などを削られる、カットされた団体や市民からの反発も大きいであろう。
私に言わせれば、そういった反発の声を櫻井市長一人が背負うのはなく、我々議会も柏崎市民の皆さんにきちんと説明しなければならない。
そのためには、原発への賛成・反対を越え、将来的な原発財源の減少、財源不足の実態を柏崎市民と意識共有する必要がある。
この質問は櫻井市長への質問であると同時に、この議場にいる議員の皆さん、そして柏崎市の皆さんと現状認識を同じにしたい、という思いで行っている。
市長からは、あらためて今後の原発財源の行く末、見通しについて、どう捉えているか聞きたい。
また、新潟県にも原子力発電所関連の財源があるものの、使途が明確に分からないことから、多くの新潟県民からは柏崎刈羽地区だけが恩恵を受けていると錯覚している面がある。
よく
「原発があって助かってるのは、柏崎と刈羽だけ」
風な話がある。同じ原子力発電所立地自治体である福井県などでは、原発財源の使途がはっきり県民が理解されており、かつ再稼動などの度にうまく北陸新幹線延伸など、まちづくりの事業を求めて成就させている。
しかも、新潟県原子力発電施設立地市町村振興交付金は地元配分が20%(新潟県80%、柏崎市16%、刈羽村4%)で、実態は新潟県が高い配分率となっている。
本来は柏崎市や刈羽村に分配され、避難道路や実効性ある避難計画のブラッシュアップのために使われるべきと私は考える。
ついでに言えば、国から県へ「原子力発電施設等緊急時対策交付金」の制度もあり、その活用も柏崎市か刈羽村で行うべきであろう。
先般、除雪費がかさんだことで、基金残高が87万円になったという加茂市が話題となった。その除雪費に関しても、内閣府の予算であるエネルギー対策特別会計「原子力災害時避難円滑化モデル実証事業」を活用すれば、柏崎市の負担も軽くなると思われる。
これら原子力発電所関連の財源について、市民へのさらなる周知徹底、新潟県への働きかけ(配分見直し、使途の周知)について、市長の考えを問う。
市長:
1.柏崎ショッピングモール存続につながる経済活性化案
フォンジェについては全員協議会等でも説明したが厳しい状況が続いている。加えてイトーヨーカドー丸大柏崎店閉店により、中心市街地唯一の大型商業施設として中央地区の中核をなしている。高齢者を中心に利用者は増えている。これ以上の追加支援は市民の理解が得られないと考えるが、、まちの活性化は必要との認識。
利用客の多くが高齢者であり、お年寄りの憩いの場として機能している。折をみてフォンジェに行き、客層の様子を見てきた。ほとんどがお年寄り。そんな中で主たるターゲットを高齢者に絞っても間違いないのではないか。
事業峻別ではフォンジェ内での子育て支援事業キッズ・マジック廃止を決断した。利用者数の減少により費用対効果みて総合的に判断した。その分の予算1550万円は、高齢者が集いにぎわいをつくる方向へ使いたい。財政負担を増やさず得意分野に特化し、元気な高齢者のにぎわい創出につなげるべきと考える。
三井田議員からはチャレンジショップのご提案をいただいたが、率直に申し上げればフォンジェの経営そのものに対する質問は、三井田議員をはじめ、他の議員からもなかった。
しかし経営状況報告書は議会に提出されていたはず。残念ながら今こうした提案をいただいたところで、家賃は多くないものの現状で行う施策ではない。魅力的な取り組みではあるが、現実に目を向ければ高齢者にウェイトをかけた施策を行うことが、唯一フォンジェを機能させられる方策と考える。
2.歴史を生かしたシティセールス、フィルムコミッションの活用。柏崎市民が元気になる取り組みを!
シティセールスについては、歴史は固有の財産。興味ある方々には関心深いと認識している。
『西郷どん』」をきっかけに柏崎のまちなかへの関心高まったのは事実。11月のまちあるき事業でも聞光寺など西郷ゆかりの寺として注目された。松田伝十郎についても言及していただきありがたい。
フィルムコミッション担当部署は現在、商業観光課が窓口となっている。ロケ地になることは経済効果、交流人口の拡大にも期待ができる。地域の魅力として、史実とは異なることでも地域への愛着に結びつくことは間違いない。
商業観光課と柏崎観光協会が協力関係を結び、シティセールスの絶好のチャンスとして引き続き地域の魅力発信につなげたい。
トチオンガーセブン劇場版については、三井田議員がプロデューサーとして獅子奮迅の活躍をされてこそ成立した。心から敬意を表する。映画はちょっと怖かったけれど、柏崎や正義に多くの子ども達が関心を持ったと思う。自らの行動で柏崎の名誉を伝えようとする三井田議員に敬意を表したい。
3.原発賛成・反対を越えた原発財源の実態の市民・県民理解について
原発財源についての理解について、本市の関連財源は16.5% そのうち東電法人税減額しているが関連事業は維持している。
電源立地地域交付金は算定方法の変更により、81%みなし稼働率が国から立地自治体に直接交付されているが、下減68%段階的に引き下げとなり平成32年度には68%に減少する。
県は発電実績に応じて交付金を配分しているため、上限68%となり緩和措置なし。
中越沖地震以降、柏崎刈羽原子力発電所はほとんど稼働していない。平均発電実績47%大幅減額になる。これは立地地域および東京電力の責任ではないにも関わらず、自動的に低くなっているのは理不尽。
再稼働は安全確保が重要であり、長年の立地貢献をふまえて交付金減額にあたっては代替措置を検討している。今後は電源財源が市に与える影響をさらに周知していきたい。
国から県に交付されているものは県事業として周辺市町村の道路や施設維持管理に充当されている。新潟県は公表しているが、県民周知されていない。県の核燃料維税は累計600億円となるが、柏崎刈羽以外に伝わっていない。
原子力発電施設進行交付金は20%のため、配分率の引き上げ50%を要望しているが実現できない。引き続き地元配分率の引き上げ要望していく。
尚、市全体の景気と原発の因果関係については11月1日時点で東京電力サイトないで働いている人数は 1216人、関連会社で働く人達は5284人。
平成17、18年度の人数6200人を超えている。従ってサイト内で働く6000人いる中で市内消費が激減しているとは言い切れない。
福島事故の国民全体の影響は大きいが、運転停止を経済全体の冷え込みと結びつけて考えることには疑問を感じる。一方で今後が不透明なことが全体的なマインド低下をもたらしている。
原子力発電所を広く長期的にとらえ、柏崎の未来のために次の一手を考えることが必要。地域エネルギービジョンをテキストに施策の展開を考えたい。
教育長:
2.歴史を生かしたシティセールス、フィルムコミッションの活用。柏崎市民が元気になる取り組みを!
『柏崎市史』は平成2年、市政50周年記念として刊行された。多くの方々から編纂に協力していただき、刊行から28年が経過したが、歴史的題材が十分整っていない。修正作業など必要ではあるものの、組織体制、財政的裏付けが整っていないため、追加編纂は時期尚早と考える。
三井田議員ご提案の軽井川遺跡、インド・コヒマとの友好は貴重な郷土資料として保存・保管していきたい。
以上をもちまして、柏崎市議会議員16年目、私・三井田孝欧、最後の一般質問を終わりたいと思います。
当時・若干29歳であった私をこの議場に送って頂いた皆様をはじめ、叱咤激励を頂いた多くの柏崎市民の皆様、そして議場のみならず委員会の場でも喧々囂々の議論をした諸先輩議員、たまには「死ね!」などという野次も頂きましたが・・・ともに良い柏崎にしようと活動した議員の皆様、歴代柏崎市長をはじめとする柏崎市当局の皆様、本当にありがとうございました。
柏崎がさらに発展することを願い、私もできる限り柏崎のために汗を流したいと思います。
16年間、誠にありがとうございました。
15時10分過ぎ、休憩となったので、急いで母校である柏崎市立柏崎小学校に移動し、K氏、W氏と一緒に「昔の遊びクラブ」の講師として、平成30年最後のクラブ活動を行う。
今回は、絵馬づくりであり、それぞれに願いごとと好きな絵を書いてもらった。
個性豊かに完成した絵馬は、このまま預かり、明後日、柏崎神社に預け、年末年始に児童や親御さんから見てもらえるよう手配したい。
16時20分からクラブ活動の講師と担当の教諭でのクラブ活動反省茶話会に出席。
ありがたいことに今年も児童の皆さんからの感謝のメッセージを頂戴した。
今年度は8回のクラブ活動のなか、ロープ遊びを最初に行ったり、実際にモクズ蟹を海で獲る時間などを設けた。次年度は、もっと自然体験を入れられるよう、シラバスを見直したい。
茶話会終了後、即、議会に戻る。16時20分、既に議会は終わっていたので、会派室で諸雑務。
18時30分、地元町内・東学校町にある「韓国料理 大長今(テイチャングム)」に移動し、有志での忘年会に出席する。
ビールや「チャム真イスル露」(チャミスル)を飲みつつ、海鮮チヂミやチャプチェ、キムパップ(韓国海苔巻き)をつまむ。
シメは、滋養強壮を願っての参鶏湯。
21時過ぎ、自宅に戻り、熱めのシャワーを浴びる。
22時から事務所で事務仕事を行う。
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16年ですか.どうもお疲れ様でした.
投稿: 三角ム | 2018年12月13日 (木) 12時11分
三角ムさん、コメントありがとうございます。
議員定数削減で過半数の賛同を得られなかったことが悔いとして残っております。
改選後の柏崎市議会に期待するところです。
投稿: 三井田孝欧 | 2018年12月21日 (金) 22時27分