台湾・弾丸ビジネス&ちょっと観光2日目(台南)
日本軍人を祀る飛虎将軍廟、復元された林百貨店
現地時間1時(日本時間2時、時差-1時間)、就寝。
現地時間5時に起床し、持参してきたサンプルの米(柏崎産、一部出雲崎産)の小分けなど商談に必要な準備やスケジュールの確認などを行う。
荷物のパッキングをし、熱めのシャワーを浴びてから、現地時間8時30分、ホテル2階のレストランでビュッフェ形式の朝食をとる。
白いご飯がないため(あっても絶望的な味わいの場合が多い)、好物である葱油餅を中心にスクランブルエッグ、野菜といったものを選択。
ホテルをチェックアウトし、高雄駅に移動して台南駅までの切符を購入していたところ、いきなり日本語で話しかけられた。
誰かと思えば、なんと高雄医学大学の名誉教授であり、昭和10年(民國24年、1935年)生まれ、御年80歳の沈柏青先生であった。日本語世代のため、明治・大正時代の綺麗な日本語をお話しになる。
昨今の医学情勢、少子化問題、先生自らが癌患者の気持ちを分かるために麻酔なしで大腸癌の切除をしたこと、そして高雄駅の旧駅舎の移設時に、建設した日本の小林組が来たことなど、幅広く話し込んでしまった。
突然の出会いであるが、李登輝友の会のつながりもあり、驚きつつも良い時間を過ごさせてもらった、
現地時間10時42分、沈先生にお別れの挨拶も十分せず、失礼をしながら台南駅の4Aプラットホームから区間車(各駅停車)にて台南駅に向かう。今後すべての線路の地下埋設化があるようで、工事が大規模に行われていた。歴史と味のある現在の鉄道の姿が無くなるのも寂しい。
30分早く台南駅に到着する電車もあったが、車窓を楽しめる各駅停車が良く、気分は「世界の車窓から」。
途中、日本の岡山県と同じ文字を書く「岡山駅」を通過した。以前、本ブログでも書いたように岡山県知事はこのつながりから台湾に対して自らが乗り込み、県産品のトップセールスを行っている。
現地時間11時40分、台南駅に到着。この駅に来るのは3回目であり、直近は4年前であった。
台南駅の前には1661年、台湾を占拠していたオランダ軍(1624年に侵略)を打ち払った鄭成功の銅像が建っており、駅舎は日本統治時代の昭和11年(1936年)に竣工となったものをそのまま使っている。駅舎からして歴史を大切にするまちづくりが良く分かる。
まずは今日宿泊するホテルに荷物を預かってもらったのち、台南に来たら行かなくてはならない場所に向かってタクシーで移動。
現地時間12時、日本の帝國海軍兵士を神として祀っている飛虎将軍廟を慰霊と英霊のご加護によるビジネスの成功を願って参拝する。ここに来るのは2回目であり、これまで台南の旅行を相談された際にもご紹介していた。
昭和19年(1944年)10月12日、帝國海軍201飛行部隊の杉浦茂峰飛曹長は台湾航空戦において、二号零戦である零戦三二型で、米軍のグラマンF6Fと好戦。激戦の末、自身も被弾し、失速する最中、
「今飛び降りたら自分は助かるかもしれない。けれども何百戸という家屋は焼かれるだろう竹や木と土で造られた家屋は、一旦火が着くとすぐに焼かれる」
と台湾の部落、民間人を巻き込まぬよう自分の身命を犠牲にして、方向転換、上昇し、墜落した。
その自己犠牲の精神に感謝し、慰霊のため、日の丸を掲げ、「君が代」「海ゆかば」が流れているのがこの廟である。
煙草にも火をつけさせてもらい、日台友好の架け橋として永遠に生き続ける英霊に感謝の誠を捧げた。
タクシーで市街地に戻り、会議の時間まで短時間で見られる場所を視察。
現地時間13時30分、オランダの侵略から台湾を救ったヒーローである鄭成功とその母を祀った鄭成功祖廟を参拝する。
鄭成功は日本人とのハーフであり、母親は田川マツという日本人である。
現地時間13時40分、昨年に復元された林百貨店に入る。
林百貨店は、日本統治時代の昭和7年(1932年)に、台湾で初めてのエレベータ付きのデパートとして開業した。大東亜戦争を経て、国民党政府の台湾製塩総工場、塩務警察総隊の事務所として使用されたものの、1980年代には廃墟となっていた。そして、1998年に台南市の市定古跡に認定され、税金で修復作業を行い、2013年に一部オープン。2014年、82年の時を経て、特産品販売施設「林百貨」として開業した。
当時のモダンな建築様式を残しており、これだけも貴重な観光資源である。
大東亜戦争中、米軍の空襲に合いながらも生き残り、今でもその機銃掃射の跡が屋上等に残っている。

*米軍が軍人ではなく、民間人を狙っていた証拠でもある。これが戦争犯罪。
林百貨店は、昭和8年(1933年)4月20日に火災、そのことから同年5月12月に屋上に頂樓神社が建立された。その神社も現在、当時のまま残されている。
こういった歴史的建築物を壊すのではなく、コストをかけてでも残すことが文化都市としての力量と私は思う。だからこそ、4年以上前から歴史的建築物である喬柏園を活用せよ、と一般質問をはじめ、議会の場で強く訴えてきたのである。結果的に復元、かしわざき市民活動センターとしての活用が決まり、まずは一安心。
それにしても、台湾のこういったまちづくりからは学ぶ点も多い。
さすがに空腹になったので、現地時間14時、創業100年、現在4代目がお店を経営しているという「首府棧米糕」(電話:06-226-3516」に入り、「肉燥飯大椀 25元」、「四神湯 35元」、「蒜泥白肉 70元」で昼食をとる。あまりの日差しの暑さに、つい隣のお店で購入した台湾ビールの小さい缶も飲む。
食欲に火がついてしまい、現地時間14時40分、続いて「阿銘牛肉麺」(電話:06-263-5523)に入り、「牛肉麺 小 100元」、そしてつまみに豚の耳、煮玉子(計40元)を追加する。
地元っぽい味と思われる素直なスープに、かなり煮込まれた牛肉は口のなかでとろけ、小麦粉の風味豊かなモチモチ麺との相性も良い。これで140元というコストパフォーマンスの良さもあり、さすがグルメのまち・台南と驚く。
現地時間15時過ぎ、宿泊先である「康橋商旅Kindness Hotel 台南赤崁樓館」にチェックインする。
このホテルは非常に面白く、ロビーにある豆乳ソフトクリームは無料であり、かつケーキやフルーツなども無料でいつでも食べられるように提供している。
台湾お約束のカタカナ間違いもあり、「ビジネスセンター」ならぬ「ビジネセソター」となっていた。
また、部屋にはBluetoothで接続する中国語キーボードがあり、スマートフォンだけで旅する人用にキーボードを提供するという心遣いが良い。ただし、電池が液漏れを起こしており、試しに使おうと思ったが、まったく電源が入らず・・・。
現地時間16時から某社の貿易担当者や台湾人グルメ・ブロガーの方を含めて、我が柏崎産の米の販売が可能かどうかの打ち合わせを行う。
結果、今年10月には柏崎市へお越し頂き、下見、リサーチをし、その後、テレビ番組での紹介などのマスコミ活動、そして販売ルートの確認や産地証明、検疫などのコスト計算をするということまで、決めることが出来た。
現地時間19時20分、米に関して、良い方向になりそうな雰囲気もあり、前祝いの意味もこめて、通訳をお願いしたK女史とともに、4年前に来て地元・南栄技術学院応用日本語系の学生と会食をした阿霞飯店で夕食。ビールを飲みつつ、「からすみ 小 600元」、このお店の名物で量が多い「紅蟳米糕(蟹おこわ) 小 600元」を食べる。蟹おこわはコース料理の最後にでてくる冷えたものでは十分に堪能できない。やはり、単品で注文し「待って」から、でてくる蒸したての蟹おこわが最高であった。
からすみは、薄切りにしたものに、スライスした生の大根、長葱を合わせて食べるのが王道とされている。
しかし、その大根と長葱の割合が難しく、葱好きの私としては、大根は1枚、長葱多めで、最後に長葱のみ追加注文パターンである。

*蟹おこわ:蟹味噌が充満した旬の時期に、貝柱、椎茸、卵黄、ピーナッツとともに餅米に入れて蒸したもの。
現地時間20時過ぎにお店をでて、食後の散歩として、林百貨店をはじめ日本統治時代の建物を復元もしくはリノベーションをして使っている建物を見てまわる。
いまの柏崎市議会で大きな議論となっている柏崎市役所新庁舎の移転拡大問題。またどこにでもあるような外観の建物にするなら、思い切ってかつての第四銀行のようなレトロ調の外観にするという大胆さがあるなら観光資源ともなろう・・・・。

*台南武徳殿:大正時代に建設、昭和11年(1936年)に大幅改築、2012年に復元。

*旧台南州庁(現、国家台湾文学館):大正5年(1916年)。戦後は空軍司令部、台南市政府として使用。
現地時間21時30分、ホテルに戻ったところ、1階でも地元の食材を使った軽食を提供していたことから、つい「台南新化 姑姑」の茶葉蛋(お茶味付け卵)などを取り、またも台湾ビールを飲んでしまった。
完全に食べ過ぎである。
部屋に戻り、熱めのシャワーを浴びてリフレッシュ。
持参してきたノートパソコン(ThinkPad X61,SSD,SXGA+化,LEDバックライト化)で今日の打ち合わせのお礼のメールや急ぎの資料作成などを行う。
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